家その2:我が家がアメリカで家を買えた背景、クレジットスコアと納税記録

アメリカで家を買う

この記事では、れっきとした日本人である私たち夫婦がアメリカでローンを組んで住宅を購入できた背景を簡単にご紹介します。

お金があればアメリカで家を買うのは比較的簡単です。ただ、住宅ローンを使うとなると、ちょっとだけ面倒です。長年日本に暮らしていた人が渡米してすぐにローンを借りるのは少々大変です。アメリカでローンを組んで住宅を買えた、我が家の条件をご紹介します。

我が家は夫婦ともに日本国籍(グリーンカードなどは無し)で、それ以外の条件は基本的に夫婦ともに次の通りです。

1) 勤労ビザを持って、アメリカで働いている
2) SSN(ソーシャルセキュリティナンバー)保有
3) 銀行には家の頭金(買い値の20%相当)のドル貯金
4) 700点超えの高いクレジットスコア(クレジットヒストリー)
5) 2年間の納税記録 (W-2)

この全てが揃っていたので、外国人とはいえ、苦労せずにローンがおりました。
もうすこし詳しく説明していきます。

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ビザとSSNとドル貯金とクレジットスコア

仕事の都合でアメリカに転勤している一般的な駐在員の方だと、1)の勤労ビザと2)ソーシャルセキュリティーナンバーの取得は早い段階で済んでいるはずです。3)の頭金となるドル貯金もしっかり貯金すればすぐにドルの貯金もたまるでしょう。そして、クレジットカード中心で生活すれば、4)のクレジットヒストリー(高いクレジットスコア)もすぐに満たせます。

クレジットスコアというのは、SSNと連動されて管理されている信用証明です。FICOスコアなどが有名で、300-850の数値で示されます。採点ロジックは公開されていないものの、以下の傾向があります。

-カードの上限額が大きいほど高くなる(信用が大きい)
-車両ローンなど利用していると高くなる
-カードを作りすぎると下がる
-カード支払い遅延すると下がる

つまり、クレジットカードを使える人(つまり借金できる人)は社会的信用が高い、という判断基準です。つまり定期的な収入があって、昔から借金をしても問題が無いということは信用できる人、となるんです。カードいっぱいもってて支払いにルーズな人は信用できない人、とみなされます。でも、その一方で現金やデビッドカードだけ使っていると、このクレジットスコアは上がりません。これが「アメリカはクレジットカード社会」と言われるゆえんです。

我が家は2年ほど、生活費や家賃や航空券を支払っていたので、一番良いグレード(700点後半)でした。

日本人が家を買う高い壁、アメリカの納税記録

厄介なのが5)の納税記録です。この納税記録をアメリカでは通称W-2 Formと言います。ローンの審査で「2年分の納税記録を証明すること」と言われます。2年分用意できない場合は日本のでの納税記録(源泉徴収票)などを英訳して提示することになるので、渡米してすぐのローン審査はちょっと大変です。

我が家は妻がアメリカ滞在まる2年だったので、ちょうど2年分の納税をしていました。そのため、ここも簡単にクリアすることができました。

そういうわけで我が家はアメリカで家を買うための住宅ローンに必要な資格を全て満たしていたのです。