この記事では、アメリカで住宅ローンを申し込む際に、どんな業者と契約すればよいか、我が家が悩んだ経験を書いています。
無事に家が決まり、検査も問題なく終わったので、残るは保険と住宅ローンです。住宅ローンは我々の収入が借り入れ申請額に対して十分に大きいので、「問題なく貸せるよ」というお墨付きは付いているものの、一番お得なローンを組むにはどうすればよいか、頭を悩ませました。
住宅ローンを貸してくれるのは銀行だけじゃない
アメリカで住宅ローンを組む場合、Bank(銀行)と、Mortgage Broker(ローン代理店)という2つの手段があるようです。銀行で組む場合は、自分で銀行の担当者と色々やりとりをします。一方、代理店(ブローカー)を通す場合は、ブローカーが色々な手続きを代行してくれるようです。ただし、ブローカーを使うと、仲介手数料のようなものが発生するので、結果的に銀行より高くなるようです。ただ、手数料払った分、安いローンを見つけてくれるかもしれません。
住宅ローンを組む場合、「実店舗が近くにある銀行が一番安心」という古い日本的な考えで、まず最寄りの我が家のメインバンクであるフィフスサードバンク( Fifth Third Bank)と交渉しました。ただ、以前の記事でご紹介した通り、担当者のレスポンスが恐ろしく悪い(メールしても無視される)ので、早々に却下しました。
そこで、さんざんお世話になった不動産エージェントに「どこで借りるのが一番良いのかなあ」と聞いたところ、ハンス(仮名)というブローカーを紹介してくれました。「私との信頼関係があるから、嘘をついたり騙したりなんてことは絶対ない(そんなことしたらただじゃ済まさない)」という心強すぎるお言葉が出てきました。
最初にコンタクトしたタイミングが、ハンスの休暇と重なっていたようで、ずいぶんとレスが悪かったのだけど、いったん電話がつながると、誠実かつ迅速に対応してくれるようです。
しかし、なんせ人生初めてのローンなので、「頭金を揃えなきゃならない」「早期返済すれば利子支払いが低くて済む」くらいの知識しかありません。
- そもそも手数料って定額なの?ローン利率に含まれるの?
- 交渉したら利率って安くなるものなの?
- 月々の返済額や返済期間を変えたら利率って変わるの?
などなど、数え切れないくらいの質問が頭の中を駆け巡ります。しかも、日本語ですら理解が怪しいのに、飛び交う用語は全部英語なのでますますわからなくなります。
こういうときは直接合うのが一番、ということで、平日の夕方にいちど会うことにしました。
ただ、彼が最初に提示してきた「この年収でこのくらいローンを借りたいならば、ローン利率はXXだよ」という利率が、最初にコンタクトしたフィフスサードバンクに比べてずいぶん高いのが気になります。ここは交渉して下がる部分なのか、、と気になるところです。
そこで、ハンスに会う前に、もう一つくらい銀行に問い合わせて見ることにしました。妻の勤務先が提携しているウェルズファーゴという銀行が、従業員向けのローンのキャンペーンを行っているということで、そこからも情報を取り寄せました。
「こういう条件なら幾らくらいの利子になるの?」と見積もりを取り寄せて交渉したかったのだけど、私の英語の拙さもあいまって、「それじゃあ早速手続きに入りましょう」という流れになって慌てました。
「提携企業の従業員のローン向け担当者」がいるらしいのだけど、どうも話している限りでは若干経験が浅い様子でした。誤解をときつつ、「提携企業の従業員が申し込んだら、他の銀行より安い利子で借りられるのか?」と聞いたところ、彼が提示してきた利子は平凡な数字。そして、提携企業の従業員には「ローン成約時に500ドルのギフト券をプレゼント」という微妙な特典だけでした。利子換算しても大したメリットにならないので、ウェルズファーゴは却下しました。
そんなわけで、ひとまず「信頼できる不動産エージェントが紹介してくれた(たぶん)信頼できるブローカー」と直接会って、有利なローン金利を提示してもらえることを祈りながら、直接会うことになりました。