アメリカの小学校と学童の1日をご紹介します

この記事では、5歳の息子が通うことになったアメリカの小学校(現地の公立校)の1日の流れをご紹介します。日本に比べてだいぶ朝型の生活をする事になりました。

2歳10ヶ月で渡米した息子も5歳を過ぎ、あっというまに小学校(Elementary School)に入学する事になりました。最初の1年はKindergarten(幼稚園)という学年だけど、様子を見る限り、日本でいう小学校1年生です。

朝の登校から帰宅するまで、息子がどんなスケジュールでアメリカの現地校の1日を過ごしているか(学校での様子はわからないけれど)、簡単にご紹介します。

なお、我が家は共働きなので、放課後は学校構内にある学童のような施設に預けています。学校と学童あわせてお届けします。

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バスに乗って学校へ

息子の学校は、朝7時15分〜午後2時15分までの7時間です。何かの間違いかと思ったけれど、「朝7時15分に授業開始」です。7時前には学校についていないと遅刻するのです。

息子が保育園に通っていた時は早くても7時おきでした。自分が小学生だったころなんて7時15分にはまだ寝ていました。とにかく朝早い。

そして、学校に行くには車で送迎か、スクールバスを使います。普通に車で行けば3分程度の距離なのだけど、朝は送迎する車で大渋滞するらしいので、バスを使うことにしました。

バスは家から徒歩1分の家の前に来てくれます。集合時間はなんと毎朝6時30分でした。6時に起きても結構ギリギリです。

学校が始まった8月は、6時にはもう日が昇っているのだけれど、秋冬には真っ暗になっていそうです。息子を6時に起こして、軽い朝食を食べさせたら弁当をもたせて6時25分頃に家を出ます。

同じ場所から乗るのは6人程度。所定の乗り場があるけれど、自宅玄関に座って待って、バスが来たら走って乗り込む、という子が多いです。バスはだいたい6時35分頃に来ます。

バス運転手は子ども達の名前を把握しているようで、子どもの顔パスで乗せています。席は十分にあるようで、好きな席に座るようです。(中はスモークガラスで見ていないので想像)

朝イチでアメリカ国歌が流れる

school-schedule

授業の様子を見た事がないのだけど、カリキュラムはこちら。1日に国語・算数・理科…というわけではなくて、今日は体育の日、今日は美術の日、となっているようです。それでも、毎日塗り絵をしたり、字の書き取り練習をしたり、庭で遊んだりしているみたいです。

それにしてもA〜Hとか言われても見辛い。日本語の時間割で「国・算・理・体…」なんて語呂合わせしてたのが懐かしいです。

授業開始時刻の7時15分になると、アメリカ国家が流れます。初日にちょうど事務室に寄っていたのだけど、周りの職員・父兄がとつぜん業務・雑談を中断して、部屋に飾ってある国旗に向かって直立して胸に手をあてて国家を口ずさんでました。愛国心ってこういうところで育むんですね。。

弁当タイムが2回もある。

息子の通う学校は、有料の食堂があるけれど、我が家は弁当をもたせています。(都市によっては食堂が無料=給食というところもあるらしい)

お昼ご飯はなんと10時40分から11時5分。あまりにも早すぎるのだけど、学年ごとに時間をズラす関係で、ちっちゃい子は早い時間に押し出されてしまったらしい。

さらに、朝早くから起きてお腹が空いているでしょう、という配慮で、朝9時頃に軽食(Snack)タイムが設けられています。教室でフルーツとかシリアルバー(カロリーメイト的なもの)など、持参したものを食べるようです。

その後、なにかしてから10時40分になるとお弁当を持ってカフェテリアに移動して昼食(Lunch)タイム。アレルギー持ちの子どもは指定席に座るようで、席には例えば「ピーナツアレルギーのある子の席なので、ピーナツ関連食品を持ち込んじゃダメ」と書いてあるようです。

ランチタイムはさっさと終了するようで、あまり弁当が多いと「食べきれなかったよ」と息子に文句を言われます。

その後、午後というか後半の授業を行って、2時15分にクラスが終了。子ども達はお迎えを待ちます。

学校の周りが大渋滞を引き起こすお迎えタイム

アメリカの多くの都市では小さい子の単独行動は法律で許されていないため、自分たちでは下校しません。親が学校に車で迎えに来るか(歩きは少数)、スクールバスで帰ります。

スクールバスでの下校

スクールバスの子は、どのバスに乗るかが書かれたタグ(名札的なもの)を配られていて、その名札にのっとって、待ち位置を仕分けされて、所定の帰りのスクールバスに乗せられるようです。乗りこぼしがあると、その子は学校に取り残されてしまうので、タグをつかって慎重にやっているのでしょう。バスに乗ったら朝と逆の手順で家の近くに降ろされます。(我が家は利用していないため、想像)

車のお迎えは、うっかり他人や悪意を持った第三者に受け渡すことのないよう厳重に行われるようです。(朝は子どもを下ろすだけなので、比較的手順がラク)

車でのお迎え

下校時間になると、子どもを迎えに来た保護者の車で大渋滞がおこります。保護者は、学校から配布された子どもの名前と学年が書かれたタグを掲げて車の列に並びます。

子どもの待つゾーンの手前にいる先生がそれを読んで「1年のXXくんの親です」とトランシーバーで伝えると、ピックアップゾーンにいる別の先生がその子を前に連れて行きます。しばらく列が進むと、その子がすぐに車に乗れる位置まできているので、先生が車を開けて、ささっと車に乗りこみます。

これより効率が良い方法もあるのかもしれないけれど、比較的システマチックにできています。

ちなみに、誘拐を防止するための施策として、学校指定のタグが無い人は、職員室に立ち寄って手続きしないとお迎えできないようです。

小学校だけでも大渋滞になるので、中学校や高校(同様に親がお迎えに行く事が多い)が近くにある場合は、登下校時刻をズラすようです。

学童(学外の学童)のお迎え

アメリカでいう学童はAfter School Programと言います。YMCAや各種民間団体が、親の仕事が終わる6時くらいまで放課後子どもを預かる有償サービスです。だいたい1週間100ドルくらいします。

施設が学校から離れた場所にあるので、生徒が通う学校にバスでお迎えに来ます。生徒がどの学童に通っているかを先生は全て把握していて、正しいバスに乗れるように誘導するようです。

小学校内にある学童での1日

さて、息子の下校時間はちょっとだけ他の子たちと異なります。息子は小学校内に併設されている学童に通っているのです。その場合、学校が終わると、子ども達は食堂(カフェテリア)に集合します。

そこで再び軽食が支給されます。これは持参したものではなく、学童側が用意してくれます。毎週の学童料金が使われているようです。

そして、3つくらいのグループ(多分学年別)に分けられて、「外あそび」「体育館遊び」「室内遊び」を順番にします。1時間交代くらいでしょうか。そうこうしているうちにすこしずつ親が迎えに来ます。迎えが来るときには、たいていが200人くらい入る広い食堂の片隅で10人くらいで本を読んだり塗り絵をしている事が多いです。

親はお迎えする際に、コンピューター上で「お迎えしました(Check Out)」という操作をしてから子どもを引き取ります。

学童が終了する夜の6時までに全員が引き取られていくのです。(お迎えに遅刻すると1分1ドルのペナルティが課されるとか…)

そんなこんなで夕方6時頃には家に帰ってきます。大慌てでご飯を支度して、ちょっと遊んでからお風呂に入れて歯磨きをして、9時頃に寝かしつけます。これでなんとか9時間睡眠を確保、だけど子どもはまだまだ眠そうです。

部分的ではあるけれど、アメリカの小学校の1日をご紹介しました。ちなみに、これは我が家の例でしかありません。アメリカは日本と違って、州や市どころか、郡(County)ごとに教育システムが違うので、朝と帰りの時間や、お昼の仕組み、そして学年の区切り方などは、ご自身の地域でしっかり確認してみてくださいね。


コメント

  1. りこ より:

    こんにちは。初めまして。
    アメリカでの小学校生活について参考にさせていただきたいのですが、こちらはどの州でしょうか。

  2. りんかるー より:

    ほかの学校もこのような生活をしてますか?