怖がりの6歳児と回る、コスパ最高のDollywood訪問記(2017年6月)

この記事では、テネシー州ノックスビル近郊にある遊園地”Dollywood(ドリーウッド)”に2017年6月末に行った感想を書いています。入園料や、システム、園内の食事料金、混雑度合いなどの基礎情報に加えて、6歳の息子がどんな風に楽しんだかをご紹介します。

テネシー州ナッシュビルから東へ3時間、(Knoxvilleからは45分)走ったPigeon Forgeという街にドリウッド(Dollywood)というテーマパーク(遊園地)があります。2017年6月末の週末(アメリカ/テネシーは夏休み期間中)に、6歳の子どもと行ってきました。

テネシー育ちの同僚のアメリカ人は「ディズニー?なにそれ?遊園地と言ったらドリウッドでしょ」と冗談めかして(若干本気かも)言うくらい地元民には愛され、地元以外にはおそらく無名の遊園地です。

スポンサーリンク

カントリー・ミュージック風遊園地Dollywood

Dollywoodというのは、カントリー歌手のDolly Partonが作った、カントリー・ミュージックをモチーフにした遊園地です。園内にはカントリー・ミュージックのステージがあったり、カントリーミュージック風の名前のアトラクションがあるものの、いたって普通の遊園地です。近隣に系列のリゾートホテルや、ディナーショーを提供するレストランや、スプラッシュ・パーク(プール型遊園地)のDollywood Splash Country Water Parkもあります。

基本情報をいくつか列挙していきます。

Dollywoodの開場時間と営業時期

Dollywoodは、夏場は連日朝10時から夜10時まで営業しています。Dollywoodの位置するPigeon Forgeはグレート・スモーキー・マウンテンに近い山麓の街で冬は冷え込むため、3月中旬から12月末までの営業で、1-2月はおやすみです。夏休み期間以外は火曜と木曜が休みだったり、お昼からの営業だったりとかなり変則営業になります。ちなみに東部時間なので、ナッシュビル(中部時間)から行く場合は時差にご注意ください。

Dollywoodの入場料金とシステム

ディズニーランドと同じように、入場したらあとは乗り放題です。

年々変動はあると思うけれど、2017年6月時点の1日入場券は大人68ドル、子ども55ドルです。(Wikipediaをみると、2010年時点は大人56ドル・子ども45ドルだったらしい。7年で2割値上がり)

年間フリーパスや、近くにあるスプラッシュパークと共通の3日間フリーパス(3日間で2つのパークに入り放題)が99ドルで手に入るので、近くの人や、長く楽しみたい人はそれを利用するのもありです。

また、午後3時以降に入園すると、翌日無料で入園できます!(After 3PM, next day free)

チケットはネット(Dollywood Promo Codeで検索すると割引になるCodeが見つかることがある)や、地元ホテルで事前購入すると、当日買う手間が省けます。

Dollywoodのメインアトラクション

私は絶叫マシンが苦手なのだけど、Dollywoodにはかなり大型の絶叫マシンが複数あります。巨大な木造コースターが複数、22階建てビル相当の垂直落下アトラクション、吊り下げ式コースター、はたまた某スプラッシュ・○ウンテン風の乗り物などです。

小さい子でも乗れる緩い乗り物もたくさんあります。

また、Dollywood Expressという本物の蒸気機関車が園内を1時間に1回走っています。(ススが目に入るくらい本物です)

Dollywood内の食事

遊園地なので、飲み物・食べ物は持ち込み不可です。入り口でゆるく荷物チェックされるので、持っていくと没収されるかも。そのかわり、遊園地とは思えないくらい良心的な価格で飲食物を提供しています。

500mlペットボトルの水が2本で4ドル(なぜか2本セット)だったり、10ドルでちゃんとした(量の)食事が食べられます。20ドル未満でビュッフェ(バイキング)を楽しめるお店がありました。

Dollywoodの全体的な感想…△

客層はだいたい地元民といった風貌でした。そして、みんなとにかくデカイ。太っている人がとても多かったです。テネシー州は肥満率が全米でも上位らしいのだけど、アメリカにおいて肥満は貧困と紙一重です。(栄養に無知、安くて高カロリーの食事が多いなど)

遠くの有名・高級リゾート地には行かれないけれど、近場で楽しみたい、という地元の比較的お金のない人が集まっているように感じました。(だから食事がリーズナブルな価格なんだと思います)

繁忙期で混雑していたこともあり、5時間以上滞在したのに3-4個しかアトラクションに乗れませんでした。無計画だったことも関係あるのだけど、行列が何分待ちか一切書いていないのは不親切でした。

また、観覧車(移動遊園地にあるような簡易的なもの)に乗ったら、機器トラブルとかで15分くらい下ろしてもらえませんでした。必死に抗議して分かったのは「バランスをうまくとれなくて下ろすのに手間取ったんだ」ということで、係員の誘導とコミュニケーションが素人レベルなのが非常に残念でした。(散々怒ってようやく”sorry”と言われたけど、怒らないと謝罪も何もなかったぽい)

Pigeon Forge近辺には、小規模な遊園地(ゴーカートだけとか、トロッコだけとか)がたくさんあって、1日20-30ドルくらいで遊び放題だったりするので、ニーズがぴったりフィットする小型遊園地を見つけられたら、総合型のDollywoodよりそっちに行く方が良いと思います。

6歳の息子のDollywoodの感想

今回、6歳の息子と行きました。彼は絶叫マシンは苦手だけど、軽い絶叫系には興味あり、という微妙お年頃でした。YouTubeでどんなアトラクションが怖そうでないか、事前に調査してみたのだけど、怖そうでないアトラクションをいざ目の前にすると「やっぱりこれは乗りたくないよ」と尻込みしたりして、無駄な移動が結構多くなってしまいました。

アトラクションマップには「怖い・まあまあ・怖くない」という三段階の目安評価がついているのだけど、地図が情報過多で結構みづらくて、息子が「怖くないジェットコースターに乗りたい」という無茶な要求を出したときにどこに行けばよいかわかりませんでした。(そして、帰宅後その要件に最適なアトラクションがあったことに気づく)

小さい子どもと行く場合は、事前にどんなものに乗るべきか、どう回ればいいか、下調べをしておくに越したことはないな、と強く感じました。

(息子は、帰宅後、Dollywoodの館内マップを穴のあくほど読んだり、巨大なアトラクションの絵を描いたりしていました。ちょっと手遅れ気味だけど、彼なりに悔いのないように満喫したかったのかもしれません)

行ってみて分かった、お役立ち情報

最後に、いくつかの訪問お役立ち情報をお知らせします。

トロリーを使って駐車場を安くあげる(注意事項あり)

Dollywoodの駐車場は有料で、10ドルくらいかかります。これを安く済ませるには、トロリーバス(シャトルバス)を使うといいでしょう。

Pigeon ForgeのPatriots Parkという公園に車を止めて(無料)、そこからDollywood直通のシャトルバス(トロリーバス)が出ています。片道たったの50セントです。4人家族なら往復たった4ドル。支払いは乗車時現金払いで、お釣りはでません。ただ、賽銭箱投げ入れ方式で一切チェックしてないようです。

バス停には珍しいことに電光掲示板があって、次のバスの到着予定時刻を教えてくれます。

運行間隔はだいたい15分おきです。ただ、混雑していると乗れないこともあります。我が家は行きのシャトルで15分待ち、帰りのシャトルに乗るのに30分待ちでした。

たった5-6ドルを節約するために1時間近く待つならば、素直に駐車場を使うのがいいかもしれません。

TimeSaverを使って待ち時間を減らす

私が行った時期は夏休み時期・バケーション時期ということもあってかなり混雑していました。ゴーカートに乗るのに30分待ちで、川下りアトラクションなんて45分以上待ちました。地方の遊園地にしては不当すぎる待ち時間です。

幾つかのアトラクションには、ディズニーでいう”Fast Pass”みたいな道がありました。これはTimeSaeverという有料オプションで、追加料金35ドルほどを支払うと、12個の対象アトラクションの行列をショートカットできます。35ドルで10回有効です。

ディズニーと違って「ここから並ぶと何分待ち」という表示が一切ないので、延々と待ってストレスを貯めるくらいなら、35ドルで幸せな時間を過ごした方が良いな、と感じました。

Dollywoodを120 %満喫する賢い回り方

私は、観覧車の係員のひどい対応や、値段の割に並んでばっかりで楽しい記憶がほとんどなかったので、二度と行くつもりはないけれど、テネシー近郊で遊園地を探している人や、グレートスモーキー国立公園を目当てに近郊に数日滞在する人にはDollywoodは避けて通れない選択肢になるので、「こうやればきっと楽しめる」という私の考えをご紹介しましょう。

1日券で回る場合のオススメは、「3時以降入園は翌日無料」という制度を利用することです。

  • 初日(下見)…シャトル(トロリー)で入園。ざっとどこに何があるか、実際に見て楽しそうか確認して、早々と退散する
  • 2日目(本番)…駐車場で早々と入園。TimeSaverを購入して、早い時間はTimeSaverを温存して、混んできたらとにかくTimeSaverを使って目当てのアトラクションを満喫。気がすむまで滞在したら自家用車で悠々と退散。

この時間をお金で買う戦略が、繁忙期ではベストな遊び方ではないかと思います。

それでもお金を節約したい人は、出口でスタンプ押してもらえば再入場もできるので、車のなかにお弁当入れておいて、お昼は車で食べてTimeSaverにかかったお金の分節約とかもできます。