2016年6月に、5歳児をつれて家族3人でフロリダのディズニーワールド(WDW)へ旅行しました。アニマルキングダムを訪問したときのエピソードをご紹介します。
12時間車を運転してフロリダのディズニーワールド、通称WDWへ行きました。近隣に宿をとり、4日間かけて4大パーク(アニマル、マジック、エプコット、ハリウッド)を回ることにしました。
回った順に1つずつ紹介していきます。1日目に訪問したのはアニマルキングダムです。大のディズニー好きというわけではない我が家。5歳の息子にとっては初めてのディズニーパークでした。
アニマルキングダムは、動物とショーが見どころ
アニマルキングダムというのは、自然をモチーフにしたディズニーのテーマパークです。テーマは「野生動物の保護」…というと堅苦しいのだけれど、ようはディズニーランドに動物園がくっついたようなものです。
広大な敷地(フロリダのディズニーのテーマパークの中で最大)に、サファリパークや動物園、ミュージカル劇場に鉄道、そしてアトラクションが収められています。もっとも、動物がメインのため、アトラクションは控えめ。2つのコースター(エベレスト・ダイナソー)や、中型のコースター、スプラッシュ程度です。
動物だけでなく、ファインディング・ニモとライオン・キングのミュージカル劇場も設置されていて、生きた動物だけでなく、芸達者な人間たちを見ることができます。
フロリダの夏の気候に振り回された我が家の訪問
我が家はホテルの送迎バスを利用した関係で、9時から17時までの8時間滞在しました。広大な敷地と短い営業時間(通常9時-17時00分)のため、1日で全てを見て回るのは困難と言われるようです。*夏季は23時まで営業しています。
我が家が訪問した6月は猛暑&通り雨(スコール)の季節で、これに苦しめられました。到着した時点ですでに摂氏35度近く。おそらく最高気温37度くらいまで上がったのではないでしょうか。暑すぎて広い園内を移動するうちに意識が朦朧として、行動する気力が削がれていきます。持っていた水もあっという間になくなります。
暑いだけではなく、午後3時になると、突然雨が降ってきました。パラパラと降っていたのは一瞬で、あっというまに豪雨にかわります。傘やポンチョも手に負えない豪雨で、手近な場所でただただ雨宿りをすることしかできません。30分ほどでやんだから良かったものの、悪天候のためにアトラクションがしばらく運転を取りやめてしまいました。
そうはいっても、雨が降っていない時間帯はかなり楽しむことができました。
アニマルキングダムの回り方、我が家の場合
初めてのディズニーでファストパス(Fast Pass+)の使い方が不慣れだったけれど、インターネットのアドバイスなどを参考に以下の戦略を立てました。
- 一番見たいキリマンジャロサファリはファストパス使用せず、朝イチで並ぶ
- ミュージカル等にファストパスは使用しない
- 人気の絶叫マシンに3回のファストパスを全て割り振る
だいたいこれでうまくいきました。9時に到着したらキリマンジャロサファリは待ち時間5分程度でした。
誤算だったのは3つ目で、前日の段階で目ぼしいアトラクションのファストパスはほぼ出尽くされていて、あるのは夜の時間だけでした。それでもなんとかダイナソーとエベレストのファストパスを確保し、余ってしまった3つ目は「ファインディング・ニモ」のミュージカルにとりあえず割り当てました。
結果として、以下のアトラクションを回りました。
- キリマンジャロ・サファリ
- 動物園(ゴリラ)
- ワイルドライフトレイン
- 鳥のショー
- トリケラトプス
- ファインディング・ニモのミュージカル
- 鳥の動物園
- ダイナソー(に並ぶも機器トラブル)
- カリ・リバー・スプラッシュ
- 大雨のため休憩
- エベレスト(に乗ろうとするも機器トラブル)
- ダイナソー
とても楽しみにしていたライオン・キングのショーは、タイミングと息子の興味があわずに断念しました。
アニマルキングダム…5歳児が楽しんだところ、そうでもないところ
遊園地に行っても絶叫マシンに乗ったことのない息子は、初めて乗る絶叫マシンに興味深々でした。「エベレストって怖いの?」「ダイナソーにはいつ乗るの」とずっと聞いていました。残念ながらエベレストには乗れず、ダイナソーはイマイチ好きでなかったようです。暗闇を走りながら突如急カーブで曲がって何が何やらわからないけれどびっくりする、という仕掛けだったので私もあまり楽しめませんでした。
息子は電車好きなので、ワイルドライフトレインに乗ってウキウキしていました。
また、カリ・リバー・スプラッシュは相当楽しかったようで、乗った後すぐさま「もう一回乗ろう!」と言ってきました。(1時間待ちなので却下)
動物園やキリマンジャロサファリはそれなりに楽しんだものの、心は絶叫マシンにあったようで、特に感想は聞かれず。ファインディング・ニモのミュージカルに至っては「面白くなかった」とまで言っていました。
アニマルキングダム…大人が楽しんだところ
子どもを楽しませるのが主目的とはいえ、このアニマルキングダムは大人も楽しめました。
特に楽しかったのは「動物園」「キリマンジャロ・サファリ」そして「ファインディング・ニモ・ミュージカル」です。
どこのパーク・遊園地にもあるアトラクションと違って、ディズニーがお金をかけて作った動物園エリアは、そんじょそこらの動物園では太刀打ちできないくらいの高いクオリティで、見ていてとても楽しかったです。
こちらは完全に水の中に入ってしまっていたカバ。3-5分おきに浮かび上がって呼吸をするとのことで、じっと見ていたら水から出てきた。
一切期待していなかったけど、見たら全然印象が違ったのが「ゴリラ」です。5匹でゴロゴロ固まっているその姿はまるで暇を持て余した人間のようで、大変可愛らしかったです。
プレイリードッグを見ていたら、突然群れが整列して、空を見上げ始めました。近くにいた係員曰く、ちょうど天敵の鳥が上空を横切ったので、全頭が警戒態勢に入ったとのことでした。ちなみに人間は警戒していないようです。
このプレイリードッグに限らず、アニマルキングダムでは動物に詳しい係員が館内に相当数配置されていて、質問に答えてくれています。無知な学生バイトではなくて、しっかり生物学を勉強した人を雇っているように思います。お金があるところは人材にもしっかり投資しますね。動物に興味がある人は、積極的に係員に話しかけると、いろいろ教えてもらえそうです。
キリマンジャロ・サファリは、トラックに乗ってキリンやライオンを見るといういわゆるサファリパークなのだけど、これまでサファリパークに行ったことがないのもあって、大変楽しみました。裏で操ってるのでは、と思いたくなるくらい動物がしっかり出てきて動いていました。
ファインディング・ニモのミュージカルは舞台装置は大掛かりだし、歌も結構多いし、これ本当に毎日何公演もやってるの!?と驚くくらいの高いクオリティでした。パンフレットには「オリジナルストーリー」なんて書いてあったけれど、実際は100分の映画を30分くらいに凝縮したものでした。
人間とは程遠い魚やカメといったキャラクターをどう舞台上で再現しているのかは、見てからのお楽しみです。キャラクターと役者が同時に感情を表現していて、なかなか見事なものでした。
ディズニーにしては珍しく、裏側もあえて公開してくれています。(ワイルドライフ・トレインからの眺め)
残念ながら、ライオンキングやバグズ・ライフ、川下りなどは体験できませんでした。
アニマルキングダムへ行く方へのアドバイス
まずキリマンジャロサファリに乗り、ミュージカルを見つつ、ファストパスを使って乗り物に乗る、空き時間は動物園(複数箇所にある)を回るというのが良いでしょう。
アニマルキングダムというだけあって、キリマンジャロ・サファリは必見です。早い時間に行けば動物たちも元気だし、すぐに乗れます。
ミュージカル(ライオンキングとニモ)は時間が決まっているので、しっかりスケジュールを調べて、見逃さないようにしましょう。席に余裕はあるので、30分前から待つほどではないけれど、5分前到着とかは避けた方が良さそうです。
ファストパスは午後の乗り物(エベレスト・ダイナソー・スプラッシュ)に使うのが良いでしょう。広いので、移動距離を考慮して順番を決めましょう。
空いた時間は有効に各エリアにある動物園をしっかりみておきましょう。見所満載で飽きることがないですよ。
広いので、歩きやすい靴を忘れずに。そして水分補給はこまめにしましょう。パーク内のペットボトルの水は4-5ドル。水道(水飲み場)はあちこちにあります。