男女ダブルヘッターがお得な、Lipscomb大のバスケットボール観戦

この記事では、テネシー州ナッシュビルにあるLipscomb University(リップスコーム大学)の大学バスケットボールの試合を見に行くためのガイドをご紹介しています。プロバスケットボール(NBA)のチームが無いナッシュビルでは、大学バスケットボールも立派な娯楽です。

テネシー州ナッシュビルには野球とバスケットボールのプロチームがありません。バスケットボールが見たい場合は、大学チームの試合を見に行くのが手軽でお得です。ナッシュビル中心近くのGreen Hills周辺にあるLipscomb大学のバスケットボールならば、1日で男女の試合をセットで見ることができるので、オススメです。

以前の記事で、ナッシュビル郊外のMarfreesboroにあるMTSUのバスケットボールチームの試合の観戦ガイドをご紹介しました。

お手軽に観戦できる、MTSU(ミドルテネシー州立大学)バスケットボール観戦
この記事では、テネシー州ナッシュビル近郊にあるMTSU(ミドルテネシー州立大学)の大学バスケットボールの試合を見に行くためのガイドをご紹介し...

今度は、もう少しナッシュビル中心部にある大学のバスケットチームの観戦ガイドをお届けしましょう。

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ナッシュビルにある私立大学Lipscomb University

テネシー州ナッシュビルにある有名大学といえば、南部の名門私立大学Vanderbilt大学です。しかし、ここから車で10分も離れていないところに、キリスト教の中規模私立大学のLipscomb Universityという学校があります。地元の方向けに説明すると、Trader Joe’sとVanderbiltのちょうど中間地点くらいにあるんです。

生徒数も少ないので、力を入れているスポーツは限られているようです。男女サッカー、男女バスケ、野球、ソフトボールはあるけれど、フットボール部はありません。以前プロ野球選手になった卒業生がいたことはあるけれど、プロになる卒業生は極めて稀のようです。

Lipscomb大のバスケットボールチームの概要

大学バスケットボールは、男子の場合は毎年11月に開幕し、3月上旬までだいたい30試合のレギュラーシーズンを戦い抜きます。Lipscomb大学は近隣(といってもフロリダからニュージャージーまで幅広い)の中堅大学で構成されるAtlantic Sun Conferenceという区分けに入っています。

男子も女子も、レギュラーシーズンは通常半数の試合をホーム会場で行います。ホーム会場は、Lipscomb大のキャンパス内にあるアレンホール(Allen Arena)で、収容人数は5千人程度です。週末に試合がある場合は、早い時間に女子の試合をやって、その後に男子の試合を続けて行うことが多いようです。対戦大学は男女ともに同じ大学なので、遠征する側からすると移動バスを共用できたり、メリットがあるんでしょうね。

Lipscomb大のバスケットボールのチケットを買おう

大学スポーツですが、観戦には普通にチケットが必要です。卒業生とか、単なる地元のファンは、年間チケットを買っている人も多いでしょう。

チケットは当日窓口で購入できます。男子と女子で若干入場料が違うのだけど、男女が同じ日に試合をするときは、1枚のチケットで通しで観戦できてお得です。

自由席料金(General Admission)は、大人10ドル、子ども5ドルです。ゴール後ろの席で、ブラスバンドの隣のちょっとうるさい席です。

指定席料金(Reserved Seats)は、大人13ドル、子どもはやっぱり5ドルです。ベンチ後ろの席です。

女子の試合のみの場合は、自由席も指定席も6ドルです。女子は2-300人くらいしか観客が来ないので、好きなところに座れるということでしょうか。

チケットはオンラインでも購入できます。

http://prod5.agileticketing.net/websales/pages/list.aspx?epguid=6c306c35-b3e8-466c-abd3-ad6e08cf2a04&

一見安そうなのですが、税込価格で当日窓口で購入する価格と同じ値段になり、さらにウェブ手数料(Service Fee)を1枚あたり1ドル徴収されるので、結果的に前売りなのに割高になります。なので、当日買うのが良いでしょう。

当日券売り場は、Allen Arenaの入り口(1つしかなくて、近くにタワーがある)の建物向かって左側に設置されています。

この写真は2016-2017シーズンのもの。値上がりしているかもしれません。

Lipscombバスケットボール、当日の駐車場

Lipscomb大学は、閑静な住宅地にある小さな大学です。大学内に寮もあって、寮生の車も停められているので、意外と駐車場事情は厳しいです。

吹き出しになっちゃったけど、矢印の先ではなくて、丸で囲まれている部分が駐車場です。

まず、バスケットボール会場の駐車場は2箇所あります。1箇所はBelmont Blvd側から入ったところ、もう1箇所はGranny White Pikeから入ったところにあります。

私はGranny White Pike側の駐車場を2回利用したことがあるのだけど、1回目は女子の試合開始20分前に到着したのに、1-2箇所しか空いていませんでした。会場内はガラガラだったので、観客ではなくて寮生や関係者で常時駐車場が埋まっている印象です。

もし駐車場が満員だった場合、隣接している付属高校(Lipscomb Academy)のサッカー場周辺に駐車するように指示がでていました。上の図の☆マークのあたりです。でもこちらもイベントがあったりすると、空いていないこともあります。その場合はさらに離れてGranny White Pike Church of Christという教会に停めろということのようです。どちらも徒歩圏内だけど、バスケ会場までシャトルバス(無料)が出ていると案内がありました。

*公式のキャンパス地図はすごく見づらい上に、情報が少ないです。

http://www.lipscombsports.com/fanzone/travel/#campusmap

無料駐車場は近隣施設含めて用意されているけれど、混んでいるので、30分くらい余裕を持って到着するのが良さそうです。ハーフタイムショーに出場する子どもたちのために観客よりはるかに多い数の来場者がきてたりするので、ガラガラでも油断禁物です。

Lipscomb大のバスケ、当日の観戦の仕方

Lipscomb大バスケットボールの入場は、バイトの係員がチケットのバーコードをスキャンするだけです。荷物検査などはありません。(飲食物の持ち込みは一応不可だと思われる)

Lipscombの応援の服装

大学スポーツの場合、対戦相手が近郊の学校でもない限り、9割以上の観客はホームチームを応援しています。テーマカラーの紫や黄色の服を着ると良いでしょう。でも、Lipscombは小さい大学なので、熱心に応援にくるファンもそこまで多くないです。大学に縁があるのか無いのかよくわからない、私のような子連れの家族が多いです。キッズコーナーもあります。

MTSUの応援団・チアリーダー

応援団は、バンドとチアリーダーがいます。

チアリーダーは男女あわせて20名ほどで、踊りよりも肩車したり高いところに持ち上げる動きが多かったです。男子も3−4名いて、1人で女性チア一人を持ち上げたり、自分でバク転をしたりしていました。ムキムキです。

Lipscombのバスケの応援方法

大学スポーツは愛校心の塊みたいな満員のファンがくる場合もあるけれど、Lipscombは学校が小さいからか、応援はそこまで熱心ではありません。好プレーに拍手が出たり、時々「ディフェンス」コールがおこるくらいです。特定の選手の名前を連呼する人がいたら、それは家族か友人でしょう。まったり見ていて問題ありません。

Lipscombのマスコット

Lipscomb大学のスポーツ部はすべてLipscomb Bisonsです。(女子チームはLady Bisonということも。)

なんでも数百年前に大学の周りには野生のバイソンの通り道があったんだとか。LOU Bisonという名前のバイソンのマスコットがいます。

客席を練り歩いて子どもの観客にスキンシップを求めたり、チアリーダーに混じって組み体操をしたりしていました。

このバイソンのマスコットがチア演技をしたときはかなりハラハラしました。チア部の部員が中に入っているのかもしれません。

この日は記念品を全員プレゼントしていた。

Lipscomb大の試合のハーフタイムショー

男子の場合、20分の前半終了時、女子の場合は、第一と第二ピリオド(それぞれ10分)が終わったタイミングで、20分のハーフタイムがとられます。

ハーフタイムでチアリーダーが演技をすることはなくて、地元の子どもたちやダンススクールによる出し物があります。

4回観戦した限りでは、ちびっ子バスケチームの試合、地元保育園の子ども達のダンス、ダンススクール生徒(10歳くらい)によるダンス、が行われていました。

ハーフタイム以外にも、タイムアウトなどで試合が2-3分中断されている時間を利用して、ゲストによる3ポイントシュートコンテストや、チアリーダーによる短いダンス・組み体操などがありました。

現在の会場アレン・アリーナのこけら落としの試合で、試合終了直前に、Lipscomb大の選手が自陣のフリースローエリアから相手ゴールまでの長ロング3ポイントシュートを決めて勝利した、という歴史に基づき、それを再現するコンテストがありました。

参加者は気合い入っていたけど、入る以前にゴールに届いていなかった。

Lipscombバスケの試合観戦中の飲食について

持ち物検査はされませんでしたが、おそらく持ち込みは禁止のはずです。

会場内に売店があって、ソーダ類や、ペットボトルの水などの飲み物と、ポップコーンやホットドッグやピザ、チョコレートなどの軽食・スナックが販売されていました。かなり良心的な値段設定で、ピザを買おうとしたら「それは子どもが食べるのか?」と聞かれ、そうだと答えたら1ドル引きになりました。

まとめ:Lipscombのバスケット観戦は楽しい

以上、私が2017年始めに観戦したときの体験をもとに、ご紹介しました。

Lipscomb大は全米でみると全く強豪チームではありません。ただカンファレンス内ではかなり強い部類らしいので、見ていると楽しいです。

大学生のアマチュアスポーツだけど、卒業生を中心に熱心なファンが集まって応援は盛り上がるし、学生達もスポーツ推薦で選ばれた少数精鋭のメンバーが高額な奨学金をもらって練習に明け暮れているので、セミプロみたいなもので、試合のクオリティは素人目ながらナカナカ高いです。寒い冬に暖かい体育館内でのスポーツ観戦はいかがでしょうか?