Ticketmasterでチケットが発券されなかった時の対処法

この記事では、アメリカ最大手のチケット販売サービスTicketmasterでチケットが発券されなかった時の対応法についてご紹介します。

アメフト(NFL)のテネシータイタンズの試合を見に行くべく、チケットをオンラインで購入したのですが、待てど暮らせどチケットが届きません。やきもきしていたら試合当日になってしまいました。お金を払ったのにチケットがないなんてそんなバカなことがあるか!と思って会場に向かったところ、無事に入場できたので、原因と対策、困った場合の最終手段についてご紹介します。

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アメリカでチケット買うならTicketmaster.com

アメリカのチケット販売の大手はTicketmaster(チケットマスター)という会社です。ほぼ一社独占みたいな状況で、たいていのイベントのチケットはこのサイト経由で購入します。それだけでなく、チケット販売業務を引き受けているのか、会場のチケット売り場で直接買った場合もTicketmasterのロゴが入ったチケットであることが多いです。

このTicketmaster、オンラインでチケットを購入した場合、実券を自宅に郵送してもらうこともできますが、郵送料がかかったり、その選択肢が無かったりします。たいていの場合は「自宅でプリントする」という方法になります。最近では一歩進んで、購入後にTicketmasterのサイトにスマホでログインすると、チケット(QRコード)が表示されるので、チケットレスで入場できます。もちろんスマホアプリもあるし、AppleのApple Walletにも対応しています。

今回、テネシータイタンズの試合を観戦すべく、販売開始日当日にチケットを購入しました。実際の試合はお金を払ってから2ヶ月以上先でした。

参考:Ticketmasterのチケット転売対策について

日本ではよくコンサートのチケットを高額で転売する商売が問題になっています。アメリカでも大差はなくて、売り切れた人気チケットはStubHub(スタブハブ)といったチケット転売サイトでやりとりされます。ただ、興味深いのは、チケット販売会社であるTicketmasterも指をくわえてみているのではなく、Ticketmaster Ticket Exchangeというチケット交換サービスもやっていたりします。

また、転売・紛失対策として、「コンサート開始XX時間前までチケットが発行されない」という運用になっています。(xxはコンサートによって違うかもですが、48-72時間前くらいだった気がします)

発券した後に別のサイトで転売するのを防止するためなのでしょう。なお、チケットマスターが提供する再販サービスTicket Exchangeでは、発行する前に転売ができるようになっているようです。

チケットがいつまでも発券されない

以上のことを認識したうえで、私の購入した試合の日が近づいてきました。しかし、「明後日試合だから忘れないでね!」みたいな案内メールは届くのに、肝心のチケットがいつまでも発券されません。24時間前には入手できるのだろうか、と待っていたのに発券されず。

試合前日の夜になって、さすがにヤバい、と思ったので、サービスカウンターに電話してみました。しかし、「夜間のため営業を終了しています」という非情なアナウンスが。これはいよいよヤバいかもしれません。

ちょうど同じ試合を見に行く友人がいたので、同じ問題に遭遇していないか、状況を尋ねると「自分たちのチケットは問題なく発券されている」ということで、どうやら私だけがおかしな状況になっているようです。

本当だったらチケットのQRコードが表示されるのに、「これはチケットではない」の文字が。

ただ、彼ら曰く「当日窓口に行けばなんとかなるはず」とアドバイスをくれたので、気になるけれどその言葉を信じることにしました。

当日、チケット発券されていないのに入場できるのか?

そんなわけでチケットが手元にないまま試合当日を迎えてしまいました。12時開始だけど、会場周辺の混雑もあるので早めに会場に行っておかないといけません。おまけにチケットが無いので揉めた事を考えて、さらに早めに行かないと行けない気がしてきました。

ファンでごった返す会場につき、チケット売り場(Box Office)に向かいます。ほとんどの人がチケットを持っているのだけど、当日券を求めているのか、数人が売り場に並んでいました。気になるのは、全員が何もしないまま売り場を去っていることです。自分の番がきたのでドキドキしながらBox Officeの係員に説明すると「ここじゃない、あっちの売り場に行け」と非情にもたらい回しをされました。これで「チケットが無いんなら入れない。入場したければ新しくチケットを買いな」なんて言われたら怒り狂ってしまいそうです。

スタジアムのまわりをグルリと回って、大きなBoxOfficeにつきました。係員に事情を説明し、支払いのレシートと支払いに使用したクレジットカードを見せたところ、「カードは受け取れないので、支払いレシートを見せてくれ」と言われ、少しだけ待っていると、「これがあなたのチケットだ」と印刷されたチケットを渡してくれました。

どうやら無事に発券できたようです。どうなってるんだ、と思ったけれど、こういう場合アメリカ人は謝罪の言葉や理由を一切口にしないし(もしくは原因を理解できてない)、試合開始時刻が近づいていたので、慌てて入場することにしました。結局このチケットがらみのゴタゴタで15分以上浪費しました。

Ticketmasterでチケットが発券されない場合の解決策

実は、この2週間後にもやはりアメフトの試合のチケットを買っていたので、同じ事態に遭遇したら嫌だなあ、と思ったので、Ticketmasterのサイトをよく確認してみました。

すると、以下のメッセージが表示されています。

There is a delivery delay on this event. Please check the Event Detail Page for information on when the delay will be lifted. Once the delay has been lifted, your tickets will be available via your selected delivery method.

「あなたのチケット発券に遅延が生じている。イベント詳細ページを見ていつ遅延が解消されるかチェックしてください。解消されたら選択した配送方法で届きます」

詳細ページには、「転売防止のため直前までチケットは入手可能になりません」という趣旨のことが買いてあるのだけど、前回の場合、当日までこのメッセージが表示されたままでした。なので、このメッセージが表示されている時点で問題が発生していて、解決しないということのようです。

そんなわけで、試合の前々日にTicketmasterのサービスセンターに電話をして、状況を説明したところ「数時間以内に(eメールで)チケットが届くよ」と言ってくれました。問題は発生していなくて、単にもう少し待てばよかったのか、担当者が何か操作をして問題を解決したのかわかりませんが、2回目は、ちゃんとチケットが事前に入手できました。

というわけで、Ticketmasterでチケットを買って、何かしらの事情でチケットが届かなくても、支払い確認メールと支払いに使用したクレジットカードをボックスオフィスに持っていけば問題なく発券してもらえます。ただ、前々日になってもチケットが届かないのであれば、一度サービスセンターに電話すると、事前に解決できるようです。

ちなみに、ネットに乗っている番号は総合案内なので、死ぬほど待たされます。

私がメール問い合わせした際に聞いたお助け番号は、アメリカ国内フルーダイヤルの 800-653-8000 でしたよ。