この記事では、私がアメリカの乾燥機の電源をちょっぴり改造していたら、危うく死にかけたというエピソードをご紹介しています。中途半端な知識でDIYをやると痛い目にあうという事を知りました。
アメリカで家を購入して、それまで住んでいたアパートから引っ越しました。アメリカには珍しく洗濯機ナシのアパートだったので、自分たちで買った洗濯機と乾燥機も新居に運び入れてもらいました。
ところが、そこでちょっとした問題が発生したのです。
引っ越し先に乾燥機を設置しようとした引っ越し業者が、「あれ、この家、電源プラグが違いますね」と発見したのです。これがいろいろなトラブルを呼び込む事になりました。
電源コンセントの形状が多いアメリカ
アメリカの電化製品のコンセントは意外にも日本と共通です。
こういう、「穴の空いた薄い金属板が互いに平行に並んでいる」形です。なので、日本製品は電圧さえ大丈夫なら、アメリカでそのまま使えるし、アメリカの電化製品も日本で使えることが多いです。
ただ、アメリカのコンセントは微妙にバリーエーションがあります。
- 左右の長さが微妙に違う…このため、差込口は全て左右の長さが違う
- アースのために上に棒がついてる…3つ穴があるタイプじゃないと挿せない
- 棒がついて、さらに片方の金属棒が「ト」みたいな形。
ちなみに、日本では差す側をオス、壁側をメスというけど、英語でもMale/Femaleのようです。
さらに、衣類を加熱するために大容量の電流が流れる乾燥機は、また別の形をしています。
乾燥機のコンセントは規格が複数ある
今回問題になったのは、我が家の乾燥機はピン(出っ張り)が3つなのに、新居の乾燥機のコンセントは穴が4つある、ということです。
1こ余るだけ、ではなくて、そもそも穴の大きさが違います。
こちらが4つ穴(4つピン)
乾燥機は、湿った洗濯物を乾かすために、大量の熱を使います。熱はもっとも電気を消費するので、大量の電気が必要です。(お隣の選択機は普通のコンセントだった)
まさか、これだけのために乾燥機買い替えないといけないのか…と思っていると、引っ越し屋さんが助け舟を出しました。
「これ、本体から電源コード外して、ホーム用品店で新しいコード買って付け替えられますよ」
とのこと。半信半疑でコードの部分を見ると、コードがネジで止めてあります。
どうやらこのネジをはずして、新しいケーブルを買って取り付ければ良いそうです。
自分でケーブルを買って、試したら爆発した。
そこで、ホームデポ(Home Depot)に行ったところ、言われたケーブルが売られていました。
延長コードみたいだけれど、反対側に端子が剥き出しになっているんです。これで20ドル近くします。
この剥き出しの端子を、本体につけると、無事電源コードが付け替えられるんだとか。
確かに、YouTubeに作業手順を紹介している人までいます。
とはいえ、コンセントを買ったものの、本当に穴にはまるか半信半疑でした。微妙に形状が違ったら返品しなくてはならないので、値札のついたまま、半分袋に入れたまま、コンセントにさしました。あ、ピッタリはまった…と思う間もなく、
目の前で大きな音で火花が発生し、ビニール袋が爆発し、家の電気が全て消えました。
火花で敗れたビニール袋
爆発の原因と後始末
無知な私は、延長コードの感覚でコンセントに差し込んでいました。電気が流れないと思っていたからです。でも、差し込んだものは、端子が剥き出し。剥き出しの端子同士がくっついていたら、当然、電気が流れます。
電流が流れるけれど、何一つ動かす電化製品はないので、ビニール袋をさせるくらいの大量の電流が流れ、危険を察知したブレーカーが一瞬で落ちたわけです。
私は爆発したビニール袋が手について、軽く火傷をしました。でも、運が悪かったら私は感電して、引っ越し初日が人生最後の日になっていたところでした。
落ち着いたところで、そもそも自分の新居のブレーカーがどこにあるかわからなくて軽くパニックになったり(家の中にあるパネルの他に、屋外にスイッチがあった)したけれど、全ては無事解決されました。
感電スレスレの事故をおこしたけれど、洗濯機が使えるようにしないといけないので、気持ちを落ち着かせて、作業しました。
今回は、電気が流れない状態で電源コードをはずして、新しい電源コードを取り付けるというものです。
指示に従って、所定の色を所定の端子に付ける。
作業自体は簡単なのだけど、取り付けたあとに電源コードをコンセントに差し込む時はとにかくドキドキしました。
作業は問題なかったようで、無事に洗濯機は動き出しました。
そんなわけで、電気に対して無知なのにDIYをやったおかげで、死にかけた、というお話でした。皆様も電気を取り扱う時はとにかく慎重に行動してくださいね。