一時帰国からアメリカに戻る際、パスポートは更新しておくべきなのか?

この記事では、アメリカ在住で、日本に一時帰国される日本人向けに、どんなタイミングでパスポートを更新するのが良いか、最悪のパターンとともにご紹介します。

我が家は就労ビザでアメリカに在住しています。そんななか、日本に一時帰国する機会がありました。その際、息子だけパスポートの残り有効期間が半年を切っていることが判明しました

日本で滞在中にパスポートを更新するか、それともアメリカに戻ってからのんびり更新するのか、どちらが良いのか、あちこちに問い合わせた結果、日本で更新してからアメリカに戻ることに決めました。その理由をご紹介します。

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パスポート有効期間、半年ルール

海外旅行に行く際、パスポートの有効期間を旅行代理店に聞かれることがあります。これは、国によって入国に必要なパスポートの有効期間がきまっていたりするのです。

我が家の息子は、パスポートの残り期間が6ヶ月弱になっていました。とはいえ、そもそもビザでアメリカ滞在中の身なので、あまり有効期限は関係ないように思いました。また、日本でパスポートを更新すると2週間くらいかかるのに対し、アメリカ在住地の近くにあるアメリカの日本総領事館で手続きをすると、日本よりも簡単かつ迅速にパスポートの更新ができるので、アメリカに戻ってからパスポートを更新したほうが楽に思えました。

とはいえ、家族が「半年切ったなら更新してからアメリカに戻ったほうが良い」と力説するので、念のため日本に戻る前にアメリカの総領事館に確認してみました。
回答は、予想していた通り、ビザがあるので、アメリカの入国審査の際はなんら問題ない、ということでした。

しかし「ただ、念のためにパスポートを更新してアメリカに戻ることを強く勧める」と言われました。

アメリカに戻る際に6ヶ月以上有効なパスポートがあったほうが良い理由

総領事館の方曰く、過去に同様のケースでトラブルが発生したことがあるので、念のため更新したほうが良い、ということでした。
トラブルというのは、入国証明となるI-94という書類(Form I-94、入出国記録票)が関係してくるようです。

I-94というのは、外国人のアメリカの入出国を記録している書類です。アメリカに入出国する際に更新され、この書類が有効な限りは米国滞在が許されます。昔は小さな厚紙で、パスポートに無造作にホチキスで留められていたのだけど、2013年から電子化・ペーパレスになって、コンピューターに記録され、インターネット経由で参照・プリントアウトできるようになりました。(アメリカ政府のi94のサイト)

長期滞在ビザを保有している人は、原則ビザの残存期間でI-94が更新されます。(私の場合は、ビザの上限を超えないよう、最大2年間になってました)

ただ、ごくまれに、担当者の勘違いなどでパスポートの残存期間でI-94の滞在期間が更新されることがあるそうです。すると、半年しかパスポートの有効期限がなかった場合、アメリカに戻ってパスポートを更新していて、ビザの有効期限も残っているのに、古いパスポートの期限日にI-94の期限が切れてしまい、不法滞在と認定されることがあるんだとか。

ものすごく納得できないし、おそらく担当者が理解していなくて適当に操作して発生する不具合だと思うのだけど、過去にそういう人がいたようです。

そういうわけで、アメリカに入国する際には、ビザの残存期間をカバーするだけのパスポートを持っていた方が安心、ということでした。