職その2:アメリカの企業で内定をもらってから出社までの長い道のり

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この記事では、アメリカで就職活動を行い、内定をもらってから入社するまでにどのくらいの日数がかかるのか、書いています。

アメリカで就職活動をして、企業に内定をもらいました。日本での転職経験がないので、比較できないのだけれど、思いのほか内定から初出社までに日数がかかったので、記録しておきます。同様にアメリカで仕事を探している方の参考になれば幸いです。

*日程間をイメージしていただくために日付など書いていますが、微妙に事実と変えています。

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内定連絡は口頭で、そのあとに書面がeメールで届く

就労許可が出てすぐに、面接を受け終わっていた会社から内定が出ました。
2015/6/24の9時に電話がかかってきて、正式なオファーが出たと口頭で伝えられました。「30分以内に関連書類(契約書など)を送付する」との約束もむなしく、90分後に雇用関連書類(雇用契約書とOffer Letter)そして会社の福利厚生案内がメールで送付されてきました。

Offer Letterには、年間の給与と、出社初日が記載してありました。6/24のオファーからじつに1ヶ月先、7/20の日付でした。同時期に雇用する人との兼ね合いとのことですが、そんなに待つの、という印象。

Offerを受理する場合は、Offer Letterと雇用契約書にサインをして、2日以内にFaxまたはPDFをメールで送付すればよいとのことなので、その日のうちに対応しました。アメリカはサイン文化だけど、原本にこだわらないんですね。

内定が出たら、次は薬物検査!

書類を送ってあとは初日を待つだけ、、ではありません。

オファー翌日の6/25(木)の午後3時に、「この施設で2営業日以内にドラッグテストを受けてくれ」と突然メールが届きました。ドラッグテストとは、文字通り麻薬(ドラッグ)をやっていないか確認する検査です。

1ヶ月先とかだと、薬が抜けちゃうので抜き打ち的にするのは理解できるけれど、2日とは急過ぎない?2営業日が金曜日までなのか、月曜でも良いのか確認すると、月曜でもOKとのこと。幸い、検査施設が夜までやっていたので、その日のうちに検査をしました。(切った髪の毛を検査する方式だった)

さらに、過去の勤務先照会を経て、最終決定

ドラッグテストも終わってホッとしていたのもつかの間、今度は知らない連絡先からメールが来ました。

「あなたが雇用されるXX社の依頼でバックグラウンドチェックをしているY社です。あなたの過去の勤務先が不明なので、証明をしてください。証明できない場合は雇用プロセスが遅れる可能性があります」

ポカーンとしながらメールをよく読みました。

アメリカで雇用される場合、過去の就労情報が何かしらのデータベースに入っているので、それを調査する会社があるようです。ただ、日本企業での雇用実績は入っていないようなので、私が経歴書に書いた「過去に5年間A社で勤務」という情報が証明できなかったらしい。

・給与明細 (Pay Stab)
・納税記録
・W-2
・1099

…といった書類を提出して欲しい、とのことです。そんなのあるか!あっても日本語です。

仕方ないので、採用担当者に連絡するもつながらず。調査会社のコールセンターに電話してみました。「日本で雇用されていたので該当書類はあまりない。退職証明書に在籍期間が書いているけどそれでもいいか?」と尋ねると「OK、OK、とりあえず送って」という返事。「日本語だけど翻訳する必要ある?」と聞くと、やはり「OK、とりあえず送って」という返事が。

…これ、とりあえず書類だけ集めてるぽいな、という気配を感じたので、日本での源泉徴収票数年分と、退職証明書をスキャンして送りました。

6/26未明に連絡を受け、その日に書類を送付したところ、6/29に(調査会社ではなく)採用担当者から、「こちらにも書類を送って欲しい」との連絡が来ました。

どうやら、調査会社は翻訳ができなかったので、監査があった時などのために、採用した会社側で関連文書を保存しておきたいのだそうで。万が一のためのものなので、日本語のままで大丈夫だとか。

採用担当者のメールを読む限り、「あなたの出社初日が遅れないように頑張ります」という趣旨のことが書いてあったので、この手続きが長引くと採用日が遅れていた可能性があったようです。

ようやく採用手続き完了。

過去の勤務先の証明もできたということで、6/30の午後に、新規採用者向けのポータルサイトのリンクが送られてきて、出社初日のあれこれ(集合時間と場所など)を教えてもらいました。

なんともバタバタとした内定後の手続きでした。

一言。採用前にチェックしとけばよかったのでは。。


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