フロリダWDW、5歳児とまわるエプコット旅行記(2016年6月)

2016年6月に、5歳児をつれて家族3人でフロリダのディズニーワールド(WDW)へ旅行しました。エプコット(Eptoc)を訪問したときのエピソードをご紹介します。

12時間車を運転してフロリダのディズニーワールド、通称WDWへ行きました。近隣に宿をとり、4日間かけて4大パーク(アニマル、マジック、エプコット、ハリウッド)を回りました。

回った順に1つずつ紹介していきます。1日目のアニマルキングダム訪問記に続き、2日目に訪問したエプコット(Epcot)の感想をご紹介します。天候が悪く、短い滞在時間中、2回も土砂降りの雨に出会ってしまいました。

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未来+世界=万博? エプコットの世界観

フロリダのディズニーワールドで2番目に古いテーマパークがエプコット(Epcot)です。EPCOTというのはExperimental Prototype Concept Of Tomorrow (未来の実験的見本コンセプト…といった意味)の略です。

アニマルキングダムと比べるととても小さな園の中に、未来をテーマとしたエリア(フューチャーランド)と、世界をテーマとしたエリア(ワールドショーケース)の2つのエリアがあり、1ヶ所で未来の生活と世界各地の生活に想いを馳せることができます。イメージ的には、私が小学生の頃に体験した「横浜博覧会」と似ています。

ネットで情報収集した限りでは「設立が古いこともあって、描かれる未来は古臭く感じることもある」ということでした。同意します。

我が家がEPCOTでまわったアトラクション

我が家は以下の順番で回りました

  1. モノレール(入園前)
  2. 館内の湖の船
  3. ドイツ館
  4. テスト・トラック (ファストパス利用)
  5. スペースシップ・アース (ファストパス利用)
  6. プロジェクト・トゥモロー
  7. 日本館
  8. ショート・フィルム・フェスティバル(未遂)

エプコットのシンボルは「ゴルフボール」と呼ばれる球状の建物です。マジックキングダムの駐車場からモノレールに乗ってエプコットに来る途中で、この建物の周りを一周するのが絶景、ということで、エプコットの入り口からわざわざモノレールに乗ってマジックキングダムの駐車場に移動し、そこから再びモノレールに乗ってエプコットに戻って、景色を楽しむ、という大変手間なことをしました。ようは入園前にアトラクション的にモノレールに乗ったようなものです。(もちろん乗車無料)

モノレール乗り場は入園前の荷物検査ゲートの先にあり、モノレール出口は荷物検査ゲートの外にあるので、このために荷物検査を2度受ける羽目になりました。

また、私たちが泊まったホテルのエプコットへの無料送迎バスの時刻が若干トリッキーで、朝は9時30分ホテル発と遅めの出発で、帰りのバスは15時55分と異様に早い時間でした。その後に19:15というお迎えもあったのだけど、移動や初日の疲れもあったので、あえて早めに切り上げることにしました。よって滞在時間は6時間弱でした。

短時間の滞在のため、回れるアトラクションは限られてしまい、有名アトラクションのミッション・スペースやソアリングには乗れず、また、ランド館や各国館など半分以上の施設に入ることすらできませんでした。悪いことに、訪問した日はハリケーン(その名もIKE…アイク)の接近の影響で、一日中天気が悪く、2回ほどスコールに襲われ、のべ1時間ほど雨宿りに消えてしまいました。

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雨宿りをしたプロジェクト・トゥモローにあった展示。医療機器だけでなく、身近な暮らしに入り込んでいるSIEMENS社の宣伝。

多言語対応なのに「トモローの交通機関」って…(Tomorrow’s Transportation)

5歳の息子のお気に入りは模型鉄道と絶叫マシン

5歳の息子は、4つのパークを全て訪問した結果「エプコットが一番楽しかった」と話していました。アトラクションが少なく、フロリダのディズニーの中で一番不人気なのではないかと私は思っていたので、この感想は意外でした。

ただし、車や鉄道が大好きな息子の話を聞いて納得しました。

正統派ジェットコースターのテストトラック

今回のディズニーワールド訪問で、ジェットコースターに乗ることを楽しみにしていた息子。でも、前日アニマルキングダムで乗った「ダイナソー」は消化不良だったようです。

しかし「米国ゼネラルモーター(GM)社の最新モデルの自動車のテスト」をモチーフにしたテスト・トラック(Test Track)というジェットコースターは大変気に入ったようです。狭いコースで急停車や急カーブをしたあと、時速約100kmで走るという正統派ジェットコースターです。怖い思いをすることもなく、速さとスリルを満喫したようです。

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特に「最新型自動車のテスト」というギミックのため、コースターに乗る前に、自分で「自動車のデザイン」をしたり、降車後は先ほど自分がデザインした自動車の架空のCMを見る、といったちょっとした仕掛けが盛りだくさんでした。これにすっかりハマった息子は、自分のデザインした車のCMを何度も何度も繰り返し再生して、”Best Car Ever”というナレーターの売り文句を覚えてしまっていました。

アトラクションを乗り終わった後で、売店があるところまでは他のパークと大差無いのだけど、GM社の自動車(シボレーというブランド)を販売していたのはちょっとビックリしました。ちゃんとセールスマンもいました。

鉄道好きには堪らない鉄道模型

アトラクション待ち時間を除いて、我が家がディズニーワールドの4つのパーク野中で最も時間を割いたのは、エプコット内の「鉄道模型」です。

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ドイツ館とイタリア館の中間に、チョコっとだけ鉄道模型が飾ってあって、4〜6台ほどの電気仕掛けの蒸気機関車の模型が走っています。ディズニーだから、といった仕掛けはなく、本当に普通の鉄道模型です。でも電車オタクの息子はこれがたいそう気に入ってしまい、30分以上ひたすらこれを見ていました。(途中2回ほどトイレに行って戻ってきた)

もはやディズニー関係ありません。鉄道模型がディズニーワールド内に存在していることを認識する人はとても少ないと思うけれど、我が子の場合は、これにたいそう惹きつけられていたのです。

そんなわけで、鉄道と車が大好きな息子が一番好きなディズニーのパークは「エプコット」だったのです。(個人的にはこれはかなりレアケースだと思います)

妻のお気に入りは日本館

車も鉄道もそこまで興味が無く、さらにディズニーもそこまで好きではない大人としては、エプコットは少々楽しみ方が難しいなと感じました。

そんな中で、妻が興奮していたのが日本館です。

日本館は、五重塔や鳥居が飾ってあるものの、アトラクションは無く、日本料理レストランと、日本のギフトショップ(運営は三越百貨店)が中心です。

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日本館の内部。なじみのキャラクターグッズがたくさん並んでいた。ディズニー内でライバルキャラクター達を見るので、不思議な気分になります。

アメリカのディズニーの中なのに、日本のキャラクターグッズ、便利商品、食器や伝統工芸品が売られています。さらには食品(赤いきつねと緑のたぬきままで!)も売っていて、アメリカで一番日本製品が手に入る場所かも、とすら思いました。

常時日本製品・日本食品を恋しがっている妻は「すごいすごい」を連呼していて、売り場を運営する三越に対する賞賛の言葉が次々と出てきました。

ちなみに日本館の従業員はアメリカ在住の日本人の方が中心で、接客マナーも日本と一緒。大変不思議な感覚になりました。

エプコットの感想…ここ、難易度高くない?

短時間の滞在だったので、断言はできないのだけど、このエプコットってディズニーの中でも相当浮いているような気がします。きっと我が家だけでなく、多くのアメリカ人も「とりあえず4園全部回ったけど、ここ、微妙じゃね?」という印象になるのではないでしょうか。

まず、アトラクションやショーが極端に少ないです。(売店とレストランが多い)

そして、未来と世界という設定上、ディズニーのキャラが入りこみづらい。アニマルキングダムのように、「サファリミッキー」のようなキャラを作りづらいのです。未来世界のミッキーにすると、園の半分しか回れないし、ジャパニーズミッキーとかにすると、日本館にしか出没できません。(そして他国からブーイングが出そう)

ワールドバザールでは、各国の名産品を買ったり食べたりできて、さらには出し物(日本ならば太鼓、アメリカは合唱、中国は大道芸など)を見ることができます。とはいえ出し物は雨と他の予定と被ってほとんど見ることもできず、レストランは高いし、売店は「なんでフロリダのディズニーでドイツの特産品(しかも高い)を買うんだ…」という気分になります。

そして、見所が少ないため、数少ないアトラクションは観客が殺到して、ファストパスが入手困難かつ普通にならぶと1時間半待ちになりがちです。そんなわけで、わたしのエプコットの感想は「1日かけて行くほどの場所ではない。パークホッパー持っていて時間があれば覗いてみては…」というところです。

とはいえ、あくまでこの感想は、繁忙期でかつ悪天候という状況で感じたものです。

ディズニーという事を忘れ、晴れた空いている日に訪問すれば、古くて何となく懐かしい遊園地、という感覚で楽しめていたかもしれません。

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ちなみに、バスのピックアップ時間は土砂降り。バス乗り場には屋根が無いので、遠巻きにバスがくるかを見る必要があった。