この記事では、10月に2016年シーズンの開幕を迎えるアメリカのプロアイスホッケーリーグ(NHL)をテネシー州ナッシュビルで生観戦するための方法をご紹介します。
アメリカ4大プロスポーツと呼ばれるアメフト、バスケ、野球、そしてアイスホッケー。アイスホッケーのプロリーグはNHL (National Hockey League)と言います。他の3つほど人気ではないとか、カナダでは人気だとか言われるけれど、2016年10月12日に開幕を迎えます。
この記事では、テネシー州ナッシュビルに本拠地を置くNHLチームのナッシュビル・プレデターズ(Nashville Predators)の試合観戦をするための方法をご紹介しましょう。
ブリヂストンアリーナが本拠地のナッシュビル・プレデターズ
NHLの試合頻度は、バスケと同じくらいで週3〜4試合です。週1のアメフトより多くて、週6の野球より少ないです。
テネシー州には、ナッシュビルに拠点を置く、ナッシュビル・プレデターズというチームがあります。強いチームではなかったけれど、近年はプレーオフに進出できるチームになりました。
こちらがブリヂストン・アリーナ。街のど真ん中にあります。激しいホッケーのSmashとNashvilleにかけて、プレデターズの試合会場を”Smashvile*と呼びます。
プレデターズの愛称は、Preds(プレッズ)で、真っ黄色のユニフォームが特徴です。マスコットキャラは、プレデター(捕食者…サーベルタイガー)のGnash(ナッシュ)です。
NFL・プレデターズのチケットの価格・入手法・難易度
プレデターズの通常のチケットは、50ドルもあれば買えます。
チケットはオンラインで買うのが一般的のようです。公式サイト(Ticketmaster)で購入するか、再販サイトNHL ExchangeやStub Hubで購入できます。
シーズンは10月から翌年4月。上位チームはさらに1ヶ月に渡ってプレーオフを戦います。シーズン終盤の優勝がかかった試合や、プレーオフでない限り、売り切れることはないようです。私が2015年11月の平日に観戦したときは、5割未満の動員で、かなりスカスカでした。しかし、2月に再度観戦した際は、6-7割埋まっていました。
開幕前にチェックした限りだと、Ticketmasterで23ドルくらいからチケットが変えます。ただ、オンラインは手数料が10-20%くらいかかるので、手続きをしてみると、税金やらサービス料やらアレコレ請求され、思いの外値段が上がります。窓口に行って直接チケットを買ったほうが、若干安くなるかもしれません。
駐車場と持ち込みについて
ブリヂストン・アリーナはナッシュビルのダウンタウンにあるので、駐車場は無料ではありません。近くの有料駐車場を利用する必要があります。図書館(Library)や、目の前にある公園の地下の駐車場が安くて近くて便利です。
私がオススメするのは、Nissan Stadium(日産スタジアム…アメフトのスタジアム)の駐車場です。ダウンタウンの川を挟んだ向かいにあって、橋を渡って徒歩10分ほどの距離にあります。ホッケーの試合がある日は、駐車場の一角(Lot R)が無料解放されているので、そこに停めて歩けば無料です。3ドルでバスに乗ってダウンタウンまで連れて行ってもらうこともできます。
会場内は飲食物持ち込み禁止です。入り口でセキュリティチェックをされます。アメフトほど厳しく無いけれど、基本荷物は持ち込めないと思ってください。
試合中の楽しみ方
ホッケーのルールはサッカーに似て、極めて単純です。制限時間内にパック(ボールのこと)を相手ゴールに多く入れたチームが勝ちです。危険行為以外、難しい反則はありません。
試合中、好きなだけ選手交代ができます。というか過酷な競技なので、5分3交代くらいでコロコロと選手が変わります。
試合時間は1ピリオド20分、休憩15分で、合計3ピリオドです。トータルでは90分だけど、こまめに時計が止まるので、実際には1試合に2時間くらいかかります。
ホッケーのルールや技術論はこちらのスピナマラダ!という漫画が面白くて参考になります。打ち切られたので中途半端に終わるけど。
客席からみるとこうなっています。スタープレイヤーはプロモがスクリーンに映し出されます。ちなみに、こまめに動くのと、こまめに入れ替わるので、キーパー以外は一切誰が誰だか一切わかりません。
ゴールすると歌が流れます。
歌が終わると “Yeah, you suck!” と相手チームをけなすセリフを大合唱します。
また、あまりに悪質な反則をした選手は一定時間にわたって個室に幽閉されます。交代も認められないため、メンバー数が一時的に減ります。これを相手チームはPower Play(パワープレイ)といって、得点のチャンスになります。パワープレーになるとテンションが上がる音楽が流れたりします。
得点シーン以外では、乱闘シーンが盛り上がります。恐ろしい(面白い)ことに、ホッケーは乱闘がある程度許容されていて、相手が倒れるまでは殴り合いを止めないのです。(相手が倒れた後、然るべき処分を下す。喧嘩両成敗で両者幽閉されることもある)
そのため、乱闘になると観客総立ちで「もっとやれー」と囃し立てます。だいたい1試合に1回弱の頻度で行われます。
アイスホッケーにもチアリーダーがいます。とはいえ、氷の上で応援するわけにはいけません。ブリヂストンアリーナには応援ブースみたいなものがあって、そこで応援しています。寒いので長袖長ズボンです。試合中断中に、氷を平らにするためにアイスリンク上に出てちょっとだけ愛想を振りまくチアリーダー(アイスダンサー?)もいます。
音楽の街ナッシュビルなので、ハーフタイムには、応援ブースの横にあるバンドブースでバンドが生演奏をします。近くに行って聴くこともできます。
客席での注意事項
室内とはいっても、氷が貼ってあるので、会場内はめちゃくちゃ寒いです。しっかり防寒着をきて観戦しましょう。
試合中にトイレや売店に立った場合、客席に戻る時に苦労します。プレー中にウロウロされると他の観客の迷惑になるからなのか、パックが飛んできて危ないからか、プレーが中断するまで、客席入り口で足止めをくらいます。
売店はピザとかBBQサンドイッチといった定番の食べものや、ビールにウイスキーといったアルコール、ポップコーン・ドーナツといったお菓子を売っています。決して安くはありません。でも、水道があるので、いざとなればお水が飲めます。
以上でブリヂストンアリーナにおけるナッシュビル・プレデターズの観戦ガイドをご紹介しました。
- チケットは50ドル未満から買える
- Nissan Stadiumに駐車して10分歩けば無料
- 飲食物の持ち込みは不可
- 防寒対策をしっかり
そういうわけで、アイスホッケーのハイスピードの攻防を楽しんでくださいね。