SAMSUNGの洗濯機が故障した(その2)民間業者の対応

この記事では、アメリカで購入したSAMSUNGの洗濯機が故障した時の体験談その2として、民間業者が2度の訪問により、壊れた洗濯機を修理するまでをご紹介します。

3年ほど使っていたSAMSUNGの洗濯機が故障しました。洗濯をしようとしても、ドラムが回転しないのです。洗濯物は溜まっていく一方です。

前回の記事で、SAMSUNGのサービスセンターが助けてくれたけれど、故障を解決できなかった、というところまでご紹介しました。

SAMSUNGの洗濯機が故障した(その1)サポートセンターの対応
この記事では、アメリカで購入したSAMSUNGの洗濯機が故障した時の体験談その1として、SAMSUNGのサポートセンターの対応をご紹介します...

今回は、SAMSUNGのサービスセンターから紹介された民間の修理業者に修理を依頼したエピソードを書いています。

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洗濯機の修理その3:民間業者

最後の頼みはその辺の修理業者です。SAMSUNGのサービスセンターは、私の住所を参考に、近辺の業者を2件紹介してくれました。1件目はホームページも綺麗で、電話の応対もとても丁寧だったのだけど、住所を教えたところ「そこはサービス範囲外だ」と断られました。(ホームページで堂々とうたっている範囲内だったのだけど…)

仕方ないので、もう一軒に頼みました。電話で症状を伝えると、「結構なレアケースで、高い確率で電気系統の故障、モーターの異常ではなさそうだ」と頼もしいお返事。翌日の朝イチ(8時〜9時頃)来てくれることになりました。

修理業者の見積もりはまさかの400ドル超え

ちなみに、修理を依頼するにあたって、電話で値段を聞くと、出張&作業費が150ドルとのこと。もし部品交換が必要だった場合は、部品代を実費請求。

ただ、ほとんどの部品は手元に無いので、部品交換の場合は、原則もう一回出張&作業が必要となり、2回目以降は初回の半額の75ドルが発生するとか。

電話で症状を会話した限りだと、最悪の場合で、200ドル程度の部品交換になるので、450ドルくらいになるとのこと。

600ドルで買い替えるよりはマシとはいえ、とんでもない値段だなあ…と気が遠くなりました。でも買換えとなると、処分費用とかお店からの配達とか、本体以外にもコストがかかりそうなので、450ドル(あるいはそれ以下)に賭けることにしました。

保険に入らずに修理を頼むと高くつく

値段を聞いて激しく後悔しました。というのも、1ヶ月前に、Home Warrantyという、家電にかける保険を更新したところでした。冷蔵庫や食洗機、クーラーなどの備え付け家電が対象の保険で、追加料金100ドルを払えば、持ち込んだ洗濯機と乾燥機も保険の対象としてくれる保険です。修理1件あたり、自己負担100ドルだけで修理してくれます。

そんなわけで、万が一洗濯機や乾燥機が壊れて、修理代が200ドル(保険料と自己負担の合計)を超えた場合は、保険に入っていたほうが安くすんでいました。今回保険に入らなかったことで、250ドルほど損をしたことになります。

我が家の洗濯機や乾燥機は買って3年程度だからまさか壊れるわけがない、と思って保険に入らなかったのが裏目に出ました。

修理業者、1回目の訪問

そうしていよいよ修理業者が来てくれます。当日、会社には「本日在宅勤務」と伝え、自宅で働きながら修理屋さんの来るのを待ちました。「9時には来る、行く前に電話する」なんて殊勝な事を言っていたのだけど、その約束は果たされることがありませんでした。10時になっても連絡がなかったので電話をすると「あんたは次だ。今の客が終わったら向かうよ」という対応。

そうして30分ほどたって到着したのは、180センチ以上ある典型的南部の修理工といった面持ちの巨漢でした。お腹がでてるけど、筋肉もあって、足は細い。南部人のデフォルト移動手段であるピックアップトラックではなく、SUVに乗っていました。

到着したら私の説明を聞いて動作確認してから修理に入るのかとおもいきや、いきなりパネルを外して作業にとりかかりました。電話で会話した内容をすべて鵜呑みにしているようです。人を安易に信じるという文化の違いを感じます。

30分ほど悪戦苦闘していたようですが、残念なことに、一切直りませんでした。特定のパーツの交換が必要で、たぶん200ドル。口頭で会話したように、出張料含めて450ドルくらいになるけど、やるかい?と聞かれました。もしやらない場合も、今回の出張費用150ドルは請求するとのこと。

残念ながら条件を呑むしかありません。SAMSUNG側に部品があればすぐだけど、なければしばらく待つことになる、という頼りない見積もりにうなずくしかありません。

修理業者から来た意外な質問

業者が来たのに洗濯機が直ることなく、また5日ほどが過ぎました。今日もまた隣人に洗濯機を借りないとならないのか…と思っていたところ、修理業者から着電です。喜び勇んで電話をとると「メモっていた機種番号が、SAMSUNGのデータと一致しない。もう一度機種番号を教えてくれないか」とのこと。

アメリカ人に対する期待値が下がりまくっているので、「ちゃんとメモってなかったのかよ!」という不信感よりも、「ちゃんと手続きしてくれている!」という喜びが勝りました。

その電話のあと、SAMSUNGに無事発注できた、なんて報告はもちろんなくて、再び5日ほど音信不通です。しびれを切らして連絡すると、無事発注ができて、1-2日中に部品が届く予定なので、到着次第、訪問日程を決めさせてくれ、と言われました。

そして2日後に、修理業者より連絡が来て、2日先に再訪問してもらう事が決まりました。

修理業者、2度目の訪問

「12時頃には到着する、向かう前に電話する」という言葉を信じて、会社を抜けて12時前から家で待っていたのだけど、約束は一切果たされることなく、2時を迎えます。馬鹿らしくなりながらこちらから電話をすると「間も無く着く」との返事。典型的なアメリカ人の連絡といった感じです。

そして10分ほどで到着した修理業者は大きな部品の入った箱を持っていました。これで治らなかったらどうしよう…という不安とは裏腹に「交換には30分もかからないよ」という発言です。

そしてその言葉通り、30分ほどで作業を終え、スタートボタンを押すと…動きました。

ちなみに、交換した古いパーツは「捨ててもいいから」と言われながら貰ってしまいました。

samsung-washerこれ、電気系統の部品の総交換じゃね?

結局、見積もり通りの請求で、部品が200ドル、初回出張修理費150ドル、2回目の修理費75ドルに税金がついて、しめて465ドルでした。支払いはカードが使えないとのことで、小切手で行いました。伝票はすべて手書き。

そんなわけで、突然の故障により、3週間ほど洗濯機は使えず、その間隣人のお世話になったり、軽く本体価格に迫る修理費用が発生したり、業者はなかなか連絡をくれなくてヤキモキ、と散々だったけれど、元どおり力強く動く洗濯機を見ると、「洗濯機があるって素晴らしい」という感想しか出てきません。

今回の教訓は、アメリカの家電は結構壊れるので、100ドル未満で入れるのなら2-3年の保証に入っておいたほうが良いよ、ということです。

Top Load(縦型)とFront Load(ドラム型)がある。Amazonでも買えるけど、配送料などふまえると、さすがに修理したほうが若干安い。(もっとも1-2年使用なら100-200ドルくらいで転売できるとは思う)

まさかだけど、Amazonでもパーツ買えるらしい。