この記事では、アメリカのテネシー州ナッシュビル(Nashville)で日本食材を手にいれる方法についてご紹介しています。
赴任や留学のためにアメリカに引っ越してきて、果たして日本食材は手に入るのか?ということを気にする方はとても多いと思います。大好きな日本食が食べられるよう、大量の食料を持ち込んだり、日本から来る友人家族にお土産を頼む人もいるでしょう。
とはいえ、アメリカでは日本食(Sushi)はそれなりの市民権を得ているので、思っている以上に日本食材は手に入ります。ニューヨーク、シカゴ、ワシントンやロサンゼルスなどの大都市であれば、大きな日本食材店もあります。ただ、微妙なのは中規模都市です。
私の暮らしているテネシー州ナッシュビルでの日本食入手状況をご紹介しましょう。
2016年まで日本食材専門店があったナッシュビル
ナッシュビルには、2016年まで、日本食材店、その名も”Japanese Food”というお店がありました。メキシコや中東系のお店が多く立ち並ぶNolensville Pile(ノレンスビル・パイク)という大通りが、Old Hickory Boulevard(オールドヒッコリー・ブールバール)という通りと交差するあたりです。
あんまり治安の良くなさそうなエリアではありますが、日本のコンビニくらいの大きさのお店に、所狭しと日本食材が置いてありました。店主は日本人のおじいさんで、どこの地域に誰が住んでいて、勤務先や家族構成などののゴシップみたいな情報を持っていました。
商品は全て日本から輸入しているようで、日本の値段の2-3倍だったけれど、日本のメーカーのお菓子、調味料、インスタント食品などなど、ブランドに拘らなければだいたいの食材が手に入りました。日本ブランドのお米もありました。(これはカリフォルニアで栽培されていたものも多かったようです)
しかし、店主高齢化のため、2016年にこのお店は閉まってしまいました。ナッシュビル全駐在員の家族の嘆きが伝わってきそうです。
日本食材はFresh&Freshで手に入る
とはいえ、これで日本食材が手に入らなくなった訳ではありません。Japanese Foodと同じNorensville Pike沿い、ナッシュビル動物園(Nashville Zoo)の近くに、メキシコ・韓国・日本食材を扱うインターナショナル・スーパーマーケットがあります。
2016年5月頃まではFiesta E-Mart (フィエスタEマート)という名前だったのだけど、ある日突然*Fresh & Fresh Internal Market(フレッシュ&フレッシュ・インターナショナルマーケット)という名前のお店に変わっていました。
名前が変わっただけで、商品はほとんど変わっていなかったのだけど、よく見ると日本食材がかなり充実していました。
オーナーが変わったのか、 Japanese Foodが閉店した影響なのか、経営戦略としてメキシコ食材を日本食材にシフトさせているのか、よくわかりませんが、以前に比べてはるかに手に入る日本食材が増えています。
韓国のお酢コーナー。日本ぽいお酢もある。でも、これ以外に日本食材コーナーでお酢を売っている。
上段から、あんこのカンズメ、韓国のツナ缶、そしてスパム缶。
ナッシュビルのFresh&Freshで手に入る日本食材
サラッと見た限りで、こんなものが、と目に付いたものを列挙します。もっとベーシックな食材はもちろん手に入ると思ってください。
- 明治きのこの山($3.29)、たけのこの里($2.49)
- ゆかり($2.69)
- 永谷園お茶づけ( $1.89)
- おたふくお好みソース($4.99)
- 食べるラー油($6.49)
- ごはんですよ($4.89)
- サッポロ一番とんこつラーメン5袋($4.99)
- マルちゃん赤いきつねデカ盛り($3.49)
- ミツカン料理酒($7.99)
- キッコーマンみりん風調味料($3.69)
・・・書いていて頭が痛くなるくらいの値段です。ちなみに、テネシー州のお酒に関する法律の関係で、普通の日本酒やみりん(厳密にはお酒)は販売されていませんでした。料理酒(食塩を添加しているので酒にならない)と「みりん風」のみ。
このほかにも、値段を控え忘れたけれど、各種納豆パック(冷凍で売ってる。種類は豊富。3個で3ドルくらい)、冷凍讃岐うどん、冷凍ラーメン(2食5ドルくらい)、チューブの調味料(わさび、和からし、おろし生姜、にんにく等…3ドルくらい)、インスタント味噌汁、各種だし(味の素、おでん、日本の中華風だし、うどんだし…)
なお、野菜や肉なども売っているけれど、日本の野菜は売っていません。ただ、韓国系の野菜を売っているため、日本の野菜に近いものは「ナッシュビルにしては」手に入ります。
日本のよりも少し細い大根、ごぼう、白菜、さつまいも、などなど。
私は利用したことはないけれど、肉は精肉コーナーの人に頼めば、日本のように薄切りにしてくれるらしいです。
ちなみに、アメリカでローカライズされているマルちゃんのカップ麺は1つ59セントで売られています。これはKrogerやPublixなどのアメリカのスーパーでも比較的手に入ります。
チキン味、ローストビーフ味、エビ味など、普通のものもあるけれど、ライムチリなど、全面的にアメリカに媚びた味もあります。全体的に安い化学調味料の味がするけれど、ライム味は悪くなかったです。韓国の辛ラーメンはあちこちに売っている。
Fresh & Fresh以外で日本食材を入手できるお店
このほか、ナッシュビル西部にはSonobana(ソノバナ)という日本料理店があります。ここは日本食材店もついでに経営しているようです。(当方は未だ行ったことがありません・・・)
ほかに、K&S World Marketというアジア系のインターナショナルスーパーにも少なからぬ日本食材があります。ただ、品揃えはそこまで多くありません。
K&Sは、Fresh&Freshから車で5分の場所と、Sonobanaの近くの2店舗があります。いずれも水槽があって、生きた魚をその場でさばいてくれます。(ただし、ナマズ等の淡水魚なので、日本の魚屋さんを想像しないこと)
また、僅かではありますが、KrogerやPublixの2大スーパーマーケットチェーンにも、*International Food”または “Asian Food”というコーナーがあって、日本食材が手に入ります。高級スーパーのWhole Food Market(ナッシュビルとフランクリンに1店舗ずつある)も同様です。
- 日本米(Nishikiという美味しくないブランド)
- 醤油
- 味噌
- とうふ
- カップ麺
- 蕎麦(Soba)
- などなど・・・
とはいえ、ほとんどがアメリカ製のため、お味は期待しないほうが良さそうです。
ちなみに、パン粉は、アメリカではBread Crumbといいます。硬くて目が細かいです。ところが日本風のフワッっとしたパン粉は”Panko”という名前で普通のスーパーで手に入ります。
こんな感じ。(高いのは6個セットなので)
ナッシュビル近郊の州で日本食材を入手できるお店
ナッシュビルから車で旅行をするついでに、近郊の大都市にある日本食材店に寄るのも良いでしょう。もっと候補が増えます。
シカゴの空港近辺にはMitsuwaという巨大な日本食材店があります。日本の大型スーパーくらいの敷地に、日本に戻ってきたかと錯覚するくらい日本の食材が多数そろえられています。ただし値段は2-3倍。日本の感覚で買い物すると大変な金額になります。
アトランタにはTomatoという日本食材店があります。2店舗展開しているようで。日本のテレビ番組のDVDもたくさん置いてあります。
また、アトランタやテキサス州に展開しているK-Martという韓国系のスーパーには、韓国系の食材に混じって、かなりの数の日本食材が置いてあります。
ものすごく意外なところでは、フロリダ州オーランドにあるディズニーワールドのEPCOTというテーマパークの中の「日本館」の売店(運営は日本橋三越)にもかなりの量の日本食があります。
参考までに旅行記です。
近くに日本食材店がない人の最後の頼みの綱
じつは、アマゾン(Amazon.com)でも、結構日本食材(調味料)を買うことができます。近くに日本食材店がない人や、行くのが面倒という人、そしてどうしてもこだわりのブランドがある人は、アマゾンを利用するのも良いでしょう。ただ、日本のアマゾンと違って、送料が意外とかかるので、注文する際によくチェックしましょう。有料会員(アマゾンプライム)になると、比較的送料を抑えることもできます。
昆布ポン酢が12ドル・・・
マルちゃん正麺が5パック13ドル・・・
というわけで、まとめると、ナッシュビルに住んでいてもそれなりに日本食材を手に入れることができます。値段が2-3倍と言っても10ドル未満の差なので、ものすごく無理して日本から持ち込まなくても良いのかもしれません。
コメント
はじめまして。17年10月末にテネシー州メンフィスにやってきたShuと申します。
周りに日本人の知り合いがおらず、もしよろしければ日々の生活を立ち上げるのにあたってご相談に乗って頂けると幸いです。
もし気が向いたらメール頂けないでしょうか。
宜しくお願い致します。