どこまでリモートでできる!?アメリカから日本への転職活動奮闘記

この記事では、アメリカで働いていた私が、日本に帰国する前に、日本の会社へ転職活動をしたときの感想を書いています。

私は2015年に渡米し、アメリカの会社に就職していました。もともと期間限定の滞在だったこともあり、2017年末に日本に戻ることが決まっていたので、2017年の中頃から日本にある会社へ転職すべく、転職活動をすすめていました。幸運にも複数の会社から内定をもらい、2017年末に転職活動を終えました。

アメリカ在住の日本人がどうやって日本企業に転職活動をするのか、私の事例をもとにご紹介します。

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転職ステップ1:転職サイトへの登録

昔、転職活動を考えたとき、リクナビNEXTに登録したものの、ものすごい量のメールがきて辟易していました。そのため、今回の転職活動では、友人に勧められたBizReach(ビズリーチ)というサイトを使いました。比較的高収入の人をターゲットにしているために規模が小さいこと・海外人材向け求人が多いことがオススメの理由でした。

選択肢は多いほうがいいものの、早めに転職活動を開始していたこともあったので、まずはBizReachで厳選された案件だけを見て、それでも不足を感じるようだったらリクナビなどの別のサービスも併用することにしました。(結果的にBizReachだけで十分でした)

BizReachは、基本機能は無料だけれど、大事な情報は月会費を払ってプレミアム会員にならないと見られない、という特徴があります。ただ、最初の1ヶ月と追加で数週間は無料でプレミアム会員になれます。まずは登録して、自分の職務経歴や希望転職先を登録します。この職務経歴は候補者を探している企業などの目に止まるものなので、メチャクチャ大事です。とはいえ、いきなり完璧な経歴を書くのは難しいので、はじめは軽い気持ちで作成し、面談などを通じてブラッシュアップするようにしていました。

ブラッシュアップする前とはいえ、採用担当者たちはキーワードレベルでしか見ていなかったりするので、数日もしないうちにポツポツと連絡が入ってきます。

転職ステップ2:エージェントとのコンタクト開始

連絡がきたら、興味があるか無いかを返事します。(無視すると、あちらも無視されなれているので、数日後にフォローアップの連絡がきたりします。)

連絡をしてくるのは「うちの会社に入りませんか?」という企業からのオファーもあるけれど、大半は「こういう求人があるので、応募しませんか?」という転職エージェント(人材紹介会社)からの連絡です。

いきなり意中の企業から連絡が来ることは稀なので、良さそうな会社から連絡がきたらいいなー、という程度にとどめて、まずは良い転職エージェントを見つけることにしました。良いエージェントというのは、自分のやりたいことを理解してくれて、なおかつそれに適した求人をいくつも紹介してくれる人です。

手がけている案件がほとんど1社だけのエージェント、コンサル業界に強いエージェント、外資に特化したエージェント、ベンチャーに強いエージェント、人材紹介大手に務めるエージェント、などなど、エージェントにも様々な種類の人がいます。

また、プライベート含めた自己紹介を交えてメッセージを送ってくる人、鼻息荒く「とりあえず話を聞いてくれませんか?」とアプローチしてくる人、私の経歴をじっくり読んだ上で提案をしてくる人、反対に誰にでも通用しそうな定型文のようなメッセージを送ってくる人、などなどアプローチの方法も様々でした。

初めての日本での転職活動ということもあったので、はじめは大手のエージェントを使って情報収集をすることにしました。私の経歴を見て、「こんな外資系の案件はどうか?」と提案してきた大手転職サービス(業界トップ3)のエージェントがいたので、その人に「興味あるけれど、転職開始したばかりで勝手がわからないので一度話をして欲しい」と連絡をしました。

転職ステップ3:転職エージェント達との面談開始

そんなわけで、まずは大手転職サービスのエージェントと会話をしました。向こうは日本、私はアメリカにいるので、Skypeでのビデオ電話形式でした。日本の業務時間にあたる、アメリカの深夜10時頃に面談を始めました。エージェントは入社を成立させたら入社した会社から報酬をもらう仕事です。なので、候補者の人となりを理解したうえで、その人が入社できそうな会社を探してきます。選考ではないけれど、自分のスキルや目指すところを正確に伝えることが大事です。(リラックスして、背伸びせずにありのままのことを喋れば良いんです)

私が面談したエージェントは、10人くらいのチームの一員で、私に「こんな会社に応募しないか」と伝えたうえで、私の面談結果をチーム内に共有すると言ってきました。そのエージェント個人が持っている案件には限界があるので、チームの他のメンバーがより良い案件を紹介できることがある、ということだったので快諾しました。

これでだいたいの感覚をつかんだので、同じ要領で、ライバル会社である別の大手転職サービス会社や、コンサルに特化した転職エージェント、ベンチャーに強いエージェントなど、目的別にいくつかのエージェントと連絡をとりました。

すべてSkype(ビデオの人も、音声だけの人も)や、電話(先方から国際電話をかけてくる)などで連絡がつきます。自分の業務時間外かつ日本の業務時間内なので、だいたい夜21時〜24時までの限られた時間で面談をしました。

エージェントの中には恐ろしくレスポンスが早い人や、自分の紹介したい案件ばかり喋って私の話をあまり聞かない人など、いろいろな人がいました。その中から、信頼できそうで、自分が面白いと思いそうな案件を持ってきてくれるエージェントを何人か選び、継続して「使う」ことにしました。

(何か誓約書などをかわすわけではなく、ただ「こんな案件ありますか〜?」と定期的に聞ける関係を作る、ということです。)

転職ステップ4:企業採用担当者との面談開始

エージェントと話をしていくうちに、転職面談でだいたいどんなことを話すのか、つかんできました。そこで、「企業から直接きた連絡」にも返事を始めるようにしました。「当社ではこういう人材を募集していて、あなたがフィットしそうだ。応募しませんか?」という選考目的のものや、「あまり知られていないけれどこういう人材を募集している。興味ありませんか?詳しく教えます」という情報提供に近いものの両方がありました。

企業側としては、玉石混合の候補者といちいち話をしていては時間がいくらあっても足りないので、エージェント経由で多少のフィルタリングをしているのだけど、エージェント経由で採用するとエージェントに多額の報酬(おそらく1人あたり100万円以上)を支払うことになるので、ある程度見込みのある候補者には直接連絡をして、採用コストを抑えようとしているのでしょう。

某大手コンサル会社と面談をしたところ「今回は純粋な情報提供です。もし興味があったらエージェント経由ではなく、採用担当者まで直接連絡してください。選考に進んでもらいます」ということを言われました。

会社によっては、情報提供といいつつあまりに酷い候補者は不採用にしてしまうので、ボロを出さない必要があるけれど、うまくいけばエージェント以上に会社の内情を知っている人たちなので、得られる情報は多いはずです。

採用担当者との面談も、エージェント同様にSkype(ビデオはあったりなかったり)や国際電話での面談でした。

転職ステップ5:選考スタート、書類選考

興味のある企業がでてきたら、書類選考に向けて、書類を提出します。多くの場合、職務経歴書と履歴書の2点セットでした。職務経歴書はBizReachに掲載しているものをそのまま流用したり、若干フォーマットを変えたり、応募先に応じて修正したりします。海外から応募しているので、印刷して国際郵便で提出する、なんて面倒なことをする必要は一切なくて、PDFやWordフォーマットで提出します。(エージェントが細かい手直しをしてくれることもあるので、PDFよりWordの方が好まれたかも)

履歴書は、写真が要求されたりされなかったりです。「市販の履歴書に丁寧に手書き」なんて古き良き文化はなくて、Wordの履歴書テンプレートに入力して終了です。写真は必要だったりしなかったりでした。そもそも履歴書を要求しない会社もありました。

自分の経歴がマッチしそうな職種に絞って応募したことと、エージェントが「この応募だったら行けそう」と判断した案件ばかりに応募していたこともあり、結構高い確率で書類通過しました。(感覚的には8割以上)

なお、アメリカの就職活動だと、LinkedIn上に職務経歴をしっかり書いて、それを使って応募することもあります。日本ではLinkedInはまだメジャーではないのか、一切使うことはありませんでした。

転職ステップ6:選考は続く、電話・スカイプでの面接

書類選考を突破すると、次は一次面接です。日本の会社と面接するので、日本の業務時間内で、自分の都合の良い時間を3-4つ提示して、面談日程を調整しました。エージェント経由で調整するか、直接応募の場合は採用担当者との調整でした。

面接は国際電話(先方がかけてくれる)またはスカイプでの面接が多かったです。スカイプ面接の場合、音声だけの会社もあれば、ビデオ接続を要求している会社もあります。アメリカだと確か肌の色とかで判断しないように、早い段階の面接は全て音声だけだった気がしますが、日本は違う文化ですよね。

こちらは風呂上がりとかの時間なので、上半身だけワイシャツで面接に挑みました。ネクタイはしていませんでしたが、ビデオ会議の勝率も8-9割だったので、服装は関係なかったと思います。

どこの会社も、書類通過後、2-3回の面接が予定されていて、最終面接以外はリモートで対応してくれるようです。「日本への本帰国前に一時帰国する機会がありますか?」とか「もし旅費を出したら日本に来て面接を受けてくれますか?(本当か?)」という質問もあったけれど、小さい子どもの世話があったので全てお断りして、「対面の面接は本帰国後にお受けします」というスタンスで挑みました。

ちなみに、最終面接もリモートでやってくれる会社もあり、内定をいただきました。(あと1回あるとおもっていたら、面接終了後に「内定しました」と連絡が来て驚きました)

ただ、最終面接を通じて、自分の思っていた働き方と違うことがわかったので、そこは内定辞退しました。

エージェント経由で応募している場合、やる気のあるエージェントだと「事前に私と想定面接をしましょう」と言ってくれたり、面接後に感触をフィードバック(電話またはメールで)してくれる人もいました。

リモート面接だと、面接をしながらウェブサイトをチェックしたり、職務経歴書などの情報をパソコン上に表示しながら面接に挑めるので、結構気が楽です。

あと、私は仕事でのミーティングの6割以上がリモート会議だったので、かなり慣れていたけれど、リモート会議の経験が少ない人は、なるべくエージェントと面談を多めにやって、慣れておくと良いです。また、マイクやイアフォンの音質も結構大事です。

転職ステップ7:日本に帰国してからの面接

うまい具合に3-4社のリモート面接を突破した状態で、日本に本帰国しました。最初の2週間は生活立上げに専念し(ケータイも持っていないし、インターネットも通じてない)、落ち着いたら就職活動再開です。

念のため、これまでリモートで声しか聞いていなかった転職エージェントさんたちと会いつつ、志望度のそこまで高くない会社の面接を先に入れるようにしました。これが大正解でした。最初は近くのカフェでエージェントと面談でした。緊張する要素は一切ないのに、ずっとパソコン相手に喋っていたこともあって、生身の人間と1mくらいの距離で喋るのが恥ずかしくて、挙動不審気味になりました(私だけかもしれません)。

さらに、続いて志望度低めの企業での面接に挑むと、自分が記載した職務経歴書を見ながら喋ることも、メモを取りながら喋ることも厳しい雰囲気(※会社によるとはおもいます )で、面接しながら「あれ、俺、どんな経歴を書面でアピールしていたかな」と不安になってしまいました。

そんなこんなで冷や汗をかいたものの、2,3回繰り返すうちにだいぶ慣れて来ました。

帰国して転職活動を再開した最初の週は、エージェントの面談3件、面接1件でした。

次の週以降は面接を3件入れて、これまで通りのペースで喋ることができました。

転職ステップ8:最後はオファー面談と雇用契約

たまたま自分の経歴・スキルを強烈に気に入ってくれた企業があり、2回目の面接が最終面接で、即日内定をいただきました。ただ、その企業よりも入りたい企業があったため、回答をギリギリまで保留してもらい、優先度の高い企業に事情を説明して選考プロセスを駆け足でやってもらい、運良くそこからも内定をいただけたので、私の転職活動は帰国後1ヶ月で無事終了しました。

なお、その時点で選考途中(面接設定済み)だった企業も何社かあったのだけど、こちらはお断りすることになりました。(エージェントに「入社意思がないのに面談に行く必要あるのか」という質問をしたら、彼ら経由でお断りするので問題ない、ということを言われました)

なお、内定をもらうと内定先から「オファー面談」という面談の場が設けられます。どういう条件で雇用するか、どういう部分を評価したのか、といった情報とともに年収を提示されます。色々会話をするのだけど、もう不合格にならない、というのは不思議な気持ちでした。

気に入ったらその場でハンコを押して契約してもよいけれど、持ち帰って後日回答でも大丈夫でした。

最初に内定をもらった会社は、辞退してしまったものの、高めに伝えた希望通りの年収を提示してくれた上に、「サインアップボーナス」なる内定受諾後にもらえる一時金(100万円近かった)を提示してくれました。エージェント曰く、「それだけ気に入られたんですよ」とのことでした。

残念ながら内定を受諾した会社はそんなボーナスもなく、年収は低めだったものの、希望通りの働き方ができることから、オファー面談の場で内定を受諾しました。

エージェント曰く、口約束だけだと怖い目にあうこともあるから、書面を交わすまで安心しないようにしてくださいね、と言われました。

そんなわけで、アメリカから日本に引っ越した私が経験した転職活動事情をご紹介しました。幸いにも少ない面接回数で希望企業に内定できたし、面接に落ちた時も「ああ、自分のスキルとあってないな」という感触を得た上での不合格通知だったので、全体的にストレスの少ない転職活動でした。

  1. まとめると、こんな流れでした。
  2. 職務経歴書を作る
  3. 転職サイト(エージェント)や企業のホームページ経由で気になる企業を見つけて応募する
  4. 書類選考に挑む(履歴書と職務経歴書の提出)
  5. Skypeや電話で1次面接〜をする
  6. 帰国後に日本で最終面接をする
  7. オファー面談をして、内定受諾。他の会社にお断り連絡&エージェントさんにお礼

今後、また転職活動をするときに備え、メチャクチャ気に入った転職エージェントがいたら、引き続きLinkedInなどで繋がっておきましょうね。