中部テネシー日本語補習校の思い出

この記事では、私の子どもが通っていた、テネシー州ナッシュビル近郊にある日本語補習校である、中部テネシー日本語補習校(MTJS)についてご紹介いたします。

2017年にテネシー州に住んでいた時、当時小学生だった子どもを日本語補習校に通わせていました。これからテネシー州もしくはアメリカでお子様と新生活を始める方に向けて、日本語補習校とはどんなものかを簡単にご紹介いたします。

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日本語補習校とは?

私が住んでいたテネシー州ナッシュビル近郊には日本人を対象としたフルタイムの日本人学校と言うものはありませんでした。そのため、現地に暮らす日本人の子供たちは必然的にアメリカの現地校に通います。ただ、子どもたちが親の帰任などに伴い日本に帰国・転校した際、日本の学校制度に戸惑うことを少しでも減らそうと言うことで、大使館やボランティアの協力のもと、週末だけ、日本語補習校(通称:補習校)と言う形態で学校が運営されていました。

この補習校、対象は小学生から高校生までです。現地に住む日本人の子どもが小学校1年生になったら補習校に入学します。学年の区切りは現地校と関係なく、日本と同じです。アメリカは日本とは学期の区切りが違うので、アメリカの小学校で同学年の友達が、補習校では別の学年になる、ということもあります。ちなみに、ちゃんとした入学式も開催されました。

日本語補習校で習うことと、教材

補習校の開講は週に一度だけ、毎週土曜日朝8時半から午後3時までです。小学校1年生の場合、一番大事な国語と算数だけを勉強します。図工や音楽や体育はありません。あくまで補習と言う位置づけなので、土曜日に先生から基礎を教わり、家庭で保護者と一緒に宿題を通じて勉強してくださいと言うスタンスです。

教材は、日本の学校で使われている教科書と、副教材(書き取り帳や計算ドリル)が、無償で支給されます。授業で使わない教科(音楽や図工)も教科書だけは支給されます。運が良ければ帰国後も同じ教科書が使えます。(違う会社だったら転校先で支給してもらう)

日本語補習校のお弁当と通学事情

学校はテネシーにある大学の一角を借りていました。給食なんてないのでお弁当持参です。アメリカの小学校もお弁当持参なのですが、日本人コミュニティ向けに作る弁当なので、普段の弁当よりみなさん気合が入るようです。我が家は普段サンドイッチを持たせているのだけど、この日はおにぎりや甘い卵焼きなどをつくっていました。

通学は各人で登校です。中部テネシー周辺から来るので、全員親が車で送り迎えです。学校の場所は我が家から車で45分離れたところにありました。車社会のアメリカでも少し遠いなと言う感覚です。ただもっと遠方から1時間以上かけてくる人もいたり、お隣ケンタッキー州に住む日本人たちはバスをチャーターして、往復3時間以上かけて通っていました。朝6時半にバス乗り場に集まり、そこからバスで学校まで1時間半以上かけてきていると言うことです。(子どもたちはバスの中で遊べるから楽しんでいるらしい)

通学はランドセルでなくても構いませんでした。むしろランドセルを持っている子供は少数派でした。

大学の一角といっても、土曜日の大学はお休みなので、校舎周辺はお迎えに来る日本人で混み合います。ただ、構内には駐車場がふんだんにあるので、少し離れた駐車場に車を止めて子どもを学校にクラスの中に送り届けたら親は去り、お迎えの時間にまた戻って来る(お迎えで軽く駐車場が混む)と言う流れでした。パトロールのためのセキュリティ(警察)も雇われていました。

ごくまれに大学の行事と重なることがあり、その場合は駐車場探すのに難儀します。例えば卒業式や大学でアメフトの試合があるときです。

酔っ払ったアメリカ人に注意。

補習校の送り迎えに伴う空き時間

朝8時半に送って午後3時お迎えをする、と言うことで親は大変です。いちど家に帰ってしまうと往復で2時間近いロスが発生します。他の親御さん達も似たような状況なので家に帰らず、そのままゴルフに行ったり、友達と買い物に行ったり、近場で遊んだりする人もいるようでした。

保護者様に控え室(空き教室)がいくつか開放されているので、そこで仕事をしたり、勉強をしたり、暇を潰したり(大学構内は無料のWi-Fiがあった)する親御さんが何組かいました。

また、補習校はボランティアで成り立っていることもあり、「宿題当番」に任命された親御が朝提出された宿題を、授業中に採点している姿もみられました。

補習校運営にまつわる保護者の負担

補習校にはPTAはないのだけど、クラスの代表みたいな係が選出されていました。また、大手企業の駐在員のなかから、補習校運営係が数名選出されて、運営関連の業務を終日がっつりとされているようです。

それ以外にの保護者には、全員持ち回りで当番がありました。半年に1回クラスの保護者が集まって、補修校の事務所当番(学校から少し離れた場所に、平日毎日校長先生と担当者が常駐する事務所があります)を行う、というイベントもありました。ただ実態は親同士が集まってお茶を食べる会になっていました。

また授業中に不審者が侵入してくるのを防ぐべく、持ち回りで保護者が構内をパトロールするという当番がありました。これも半年に1回くらいの頻度で当番が回ってきていました。

補習校の年間イベント

補習校にも夏休みやクリスマス休暇が存在します。しかし、週に1回だけの授業で、日本のカリキュラム1年間を網羅する、というかなりタイトな制約があります。とはいえ、最低限の学校行事が開催されます。春は入学式、秋には近くの小学校の校庭を借りて「運動会」、さらには文化祭のような「学習発表会」が年間のビッグイベントでした。

仕事がある中毎日アメリカの小学校のお弁当作ってさらに仕事がお休みの土曜日は朝からお弁当作っておまけに長い道のりを送り迎えするのはなかなか大変でした。土曜日が1日潰れてしまうのです。ただし子供は普段会えない日本人の子供たちと交流することができた新しい感じを教えてもらえるのがとても楽しかったようで毎週土曜日の補修校を楽しみにしていました。

1学年に20人くらいしかいない狭い日本人コミュニティなので、意図的に細部は書きませんでした。アメリカに来た場合、日本語補習校が週に1回、こんな感じで開催されているんだなー、というご参考にしてみてください。