この記事では、我が家がアメリカで住宅を購入する際に、そもそも日本人がアメリカで住宅ローンが借りられるのかわからなかったので、銀行に行ってローン担当者と話を聞いたことについてご紹介します。
我が家がアメリカで家を買うための、最初にして最大の課題は「そもそもローン借りられるのか?」という点でした。給与と貯金もあるし、買いたい地域の物件は手が届く値段だし、、と計画したものの、そもそも住宅ローン(Mortgage)が借りられるのか、気になりました。
それなりにアメリカに住んで、アメリカでも大きな会社に勤めて信用(Background and Credit History)もあると思うのだけど、そもそも私たちはガイコクジンです。アメリカの銀行が簡単に貸してくれるのでしょうか?
インド人ができるなら俺たちにもできるはず!
外国人がアメリカでローン組めるのか、と思ってまわりをみてみると、インド人の同僚でも家を買っています。「インド人ができるなら日本人もできるはず!」と思って、銀行で話を聞くことにしました。
全くの素人なので、とりあえず普通口座を持っている地元銀行の支店にフラリといきました。窓口に並んで「Home Mortgageが借りられるか調べたいんだけど…」と担当者に聞きました。すると「お、おう。。」というすごい微妙なリアクションをされました。
どうやら聞く人が違ったようです。アメリカの銀行は、窓口で簡単な作業をする人(入出金や両替など)と、複雑な仕事をする人(口座開設とか借金とか)の立場が全然違うようで、後者と話さないといけないようです。さらに、「うちの支店にはMortgage Agentが常駐していないよ」と言われました。ローン担当者は常時あちこち飛び回っているようです。幸い、窓口の人が機転を利かせてくれて、個室で電話会議を開いてくれました。銀行の一般業務担当者と、我々夫婦と、電話越しのローン担当者の4人で電話会議が始まりました。
「そもそも私たちはローン借りられるの?」という質問をしたら、直接その質問には回答がなく、「勤務先、収入、貯金、ソーシャルセキュリティナンバー、買いたい家の価格、頭金用意できる額」を聞かれました。ソーシャルセキュリティナンバーは、クレジットヒストリー・クレジットスコアを調べるのに必要なようで、それを含む財政状況に応じてローン額が決まるようです。
外国人という点は問題ないようで、その審査は問題なくパスして、 メールでPre-Qualify Letterという書類をもらいました。ローン予備審査とでもいいましょうか、「提示された情報が正しいならば、希望している価格帯でのローンがおりる可能性がきわ得て高いですよ」というお墨付きです。これから物件を探すにあたり、このPre-Qualify Letterがあると、自分たちの購買力を証明するための基礎情報となるのです。
ちなみに、この口頭での審査は5分程度で、担当者曰く「その日の夜には審査結果(Pr-Qualification)を出せる」ということでした。
適当なアメリカ人担当者に当たった…
しかし、当日に連絡する、という担当者の言葉は全く守られず、何度かフォローしても返事はなし。1週間後にようやく電話がつながったら「システム障害で時間がかかっていたんだ。今日の夜には送るね」と言い出す始末。夕方になっても来る気配はなく、夜にやっと電話がつながり、審査が通っていることがやっとわかりました。この対応の遅さから、この銀行でローンを借りるのはヤバそう、と思いました。
ちなみに、我が家のケースをもとに判断すると、世帯年収が100,000ドル(年収1000万円…我が家の世帯年収ではありません)くらいあると、5000万円くらいローンが借りれらるようです。
ただし、地域、クレジットスコア、頭金に用意できる額など、複合的な条件で借りられる上限は変わるはずなので、ご自身が住宅ローン組めるかどうかは、まずは銀行、もしくはブローカー(Mortgage Broker)と呼ばれるローン仲介業者に確認してみてください。