家その7:良い物件を見つけたらオファーを出すけれど、大量の書類が必要だった。

オファーを出すときの書類作業

この記事では、我が家がアメリカで中古物件を購入するにあたり、ここぞと決めた物件に購入申し込み(Offer)をした際のエピソードをご紹介します。

7月にはじめた家探し、数週間で7軒回ったところで早くも立地・間取り・価格ともに理想的な家を1軒見つけたので、そこを買う決意を固めました。その家を見たのは土曜の夕方で、次の日の夕方にはさっそく購入手続きをはじめることにしました。

「購入手続き」とはいっても、何しろ市場が過熱気味なので、購入を希望しても、希望者多数の場合は買えないこともあるようです。手続きの流れと、結果が出るまでの流れをご紹介します。

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家を買うには「オファー」が必要

家を見て回るのも、購入手続き(Offer)を出すのも、我々の優秀なエージェントを通じて行います。日曜の夕方なら都合がつくと言われたので、夕方6時にエージェントのオフィスに行くというアポを取りました。2時間もかからないはず、ということで、晩御飯の支度をして、子どもの暇つぶしグッズを持って、オフィスに到着しました。

しかし、このOfferを出すという手続きは思いのほか大変でした。「こういう価格で何月何日に権利移管する(Closing)」という書類(Offer Letter)を作って相手に送るのだけど、書類を一通り読んでサインして…とやっていたら、あっというまに2時間過ぎてしまいました。

慣れている人とか、気にしないひとだったら、エージェントに言われるがままに書類にサインして、1時間もかからないのでしょうが、いったいどんな書類を作っているのか、都度質問しながら進めたので、3時間ほどかかりました。

書類を作る上で、Closing Date(家の権利を引き渡す日付)をいつにするか悩みました。内覧した際、荷物が綺麗にまとめてあったので、売り手側はすぐにでも引っ越しする(すぐに売りたい)ようでした。しかし、我々の貯金は結構少なかったので、頭金を溜めるのに2ヶ月ほどかかります。Closing Dateは早くても2ヶ月先しか指定できません。果たして2ヶ月も売るのを待ってくれるのか、、悩ましい問題です。

そして、さらに悩んだのが価格です。希望売価は設定されているものの、結局は交渉なので、それより安くオファーしても、高くオファーしても良いのです。安くオファーすると、安く買える可能性がある反面で、売主が断るリスクがあります。そうしたらオファー金額を上げて最提示して…というプロセスで売り手・買い手の妥協点を探るようです。でも、今回はエージェント曰く3名の買い手が我々以外にもいるらしく、希望価格より高いオファーを出さないと購入は厳しいとか。

これを聞いて悩みます。この家の立地は、第一希望の場所(ショッピングモールのすぐ近く)でなかったためか、我々の予算より2割ぐらい安い売価なのです。予算的には提示価格より高い値段をつけることは可能だけど、あんまり高い値段をつけると、今度は売る時に損する可能性があります。適正価格なんて、素人なのでわかりません。それに、エージェントはこれまで誠実に仕事してくれているけれど、彼女の報酬は制約価格の歩合で決まるので、高い値段でのオファーを勧めているのかもしれません。悩んだ末に、提示価格より2000ドルだけ高い価格でオファーを出しました。

エージェントは「ぜひ、個人的なお手紙を書くといい」と進めてきました。売り手も人間なので、多数のオファーがあった場合、最後の決め手は「どんな人に売るか」だったりすることもあるとのこと。しかし、夫婦揃って何を書くか発散してしまい、結局締め切りまでに書けませんでした。

そんなこんなで、オファーを出し終わったら、すでに夜の9時。子どもは契約手続き中ずっと大人しくしていてくれましたが、さすがに疲れています。家に帰ってご飯を食べてすぐに寝なきゃ…と途方にくれていたら、エージェントがご飯に連れて行ってくれました。日曜の夜だったので、レストランがほぼ閉まっていて、数少ない選択肢の中からメキシコ料理店へ行きました。こういう不動産エージェントは成約手数料が莫大なので、ご飯をおごるくらいわけないのだなあ、と感じました。

住宅購入オファーの結果は如何に?

翌日、エージェントから電話があり、結局我々含めて5人がオファーを出し、我々は4位で落選、とのことでした。お手紙や成約時期関係なく、価格の一本勝負だったようで、1位の人は我々よりさらに40万円近く高い値段を提示していたようです。

悔しいやら、苦労が無駄になったやらで、少しだけ家探しモチベーションが低下してしまいました。
ただ、良かったこととして、オファーの流れがわかったので、次回からはもう少し効率よく短時間でできるなとわかりました。

もっとも、この先あと何回オファーを出さねばならないのか。。。と気分が重くなったことも確かです。