アメリカの保育園の1日の流れ。日本との違いと共通点など

この記事では、我が家の子どもが通っていたアメリカの保育園の1日の流れをご紹介します。

我が家の息子は6ヶ月の頃から日本の保育園に通い、3歳になる頃に引越してからはアメリカの保育園に通っています。アメリカの保育園の1日の流れをご紹介しましょう。

なお、これは我が家が利用していたテネシー州の私立保育園のひとつの事例です。園によって違いはあるでしょうし、州によっては制約が違ったりするかもしれません。

スポンサーリンク

アメリカの保育園の朝:登園して朝ごはん

我が家が利用していた保育園は朝7時から開いていました。(夕方6時までの11時間営業)

登園時間はバラバラなので、到着した子どもたちは部屋のおもちゃであそんだり、先生が読み聞かせをするのを聞いたりして過ごします。

日本で利用していた公立保育園は、1歳の誕生日になるまで、保育時間は8時間が上限、なんてルールがあったけれど、アメリカでは年齢による上限利用時間はなかったように思います。

アメリカの勤め人は朝が早くて、定時は朝8時の事が多く、6時すぎから出社している人も多いです。とはいえ朝7時から預ける人は少数派で、みんな8時前後に預けていました。家の近くより、職場近くの保育園を使う人が多いようです。

早起きして十分に朝ごはんを食べていない子どもたちのために、8時〜9時の間に、朝食が支給されています。パンケーキとかマフィンといったアメリカの炭水化物に牛乳、というシンプルな組み合わせが多かったです。

強制ではなかったけれど、一応9時までに預けてください、という指示はありました。遅れても特に問題はありません。

アメリカの保育園の午前中:室内遊びと外遊び

9時から公式に保育園がスタートです。我が家が利用していた保育園は「スムーズに小学校に溶け込めるように」ということで、けっこう小学校のカリキュラムを意識した時間割を組んでいました。

例えば「今週はアルファベットのAを覚える」とうテーマが設定されていたら、大きなAを書いたり、塗ったり、Aが出てくる単語を喋りあったり、遊びつつも勉強するようです。

それがひと段落すると、外遊びの時間です。屋外は暑かったり日射が強かったりするので、朝の早い時間は小さい子どものクラスが外遊び、日が昇りきった時間帯は大きな子どもが外遊び、というように年齢別のローテーションになっていました。

外遊びは、園庭にある三輪車が人気のようです。他に、滑り台やブランコ、ボール遊びをしたり、単純に走り回ったりして遊んでいます。夏場はプールこそないものの、週に1回”Water Day”という名目で、水着を着て水遊びを楽しむようです。

だいたい1時間くらい外遊びをしたら、手を洗って再び室内遊びに戻るようです。

アメリカの保育園の昼ご飯

12時少し前から食堂に移動してお昼ご飯の時間です。教室では食べません。日本の給食のように栄養たっぷり・多品目のご飯が出るわけもなく、だいたい主菜・副菜・フルーツの3点セットが多かったです。

ちなみに、先生は一緒に昼食を食べることもあれば、食堂担当の先生にその場を任せて、一人でランチを食べることもあるようです。

主菜は、チーズバーガー、チキンナゲット、ホットドッグ、チーズトースト、サンドイッチ、マカロニ(Mac & Cheese)など。

副菜は、サラダ、野菜スティック、チーズ、ポテト、コーンなど。クラッカーだったこともある。

フルーツは、ナシ、オレンジ、ブドウ、モモ、パイナップル、アップルソースなど。

こんな食事絶対出ません。好き嫌いが多い我が子は、よく残していたようだけど、「栄養とれないから全部食べないとだめだよ!」という気になれないメニューでした。

アメリカの保育園のお昼寝

食事が終わったら、90分間のお昼寝タイムです。

昼寝の時間は、電気を消して静かな音楽をかけます。子ども達は簡易ベッド(コット)に寝ます。アメリカなので靴は履いたままでした。

小さい子ども達は疲れてしっかり眠るのだけど、大きくなるとあんまり昼寝しないようです。寝る必要はないけれど、お昼寝タイム中はずっと静かにしないといけません。

先生達は、お昼タイムも仕事をしていて、書類作りや保護者とのコミュニケーション(メール)をしたりしています。

衝撃的だったのは、コマーシャルである曲を聞いたうちの子が「この曲、保育園のお昼寝のときの曲だよ!」と教えてくれたことです。

エアロスミスのDream Onという曲。え、ハードロック聞きながら寝てるの!?とびっくりしたけれど、どうやらオルゴールバージョンらしい。

アメリカの保育園の午後の様子:おやつと外遊び

お昼寝から目覚めた子ども達は、軽く室内で遊んでから、3時頃にオヤツを食べるようです。スナックは、ミルクかジュースともう1品です。バナナ、クラッカー、プレッツェル、リンゴ、シリアルバー、マフィンなどが出ていました。

そのあとは、再び年齢別に1時間ほど外遊びをします。

アメリカの保育園のお迎え時間

保育園の先生のシフトは2シフト制のようで、朝7時から働いて4時すぎに帰る早番の先生と、朝8時30分ころから6時まで働く遅番の先生がいます。

4時には早番の先生がいなくなってしまうので、ここからは自由に遊ぶ時間になります。本を読んでくれる先生もいるけれど、たいていは自主遊び。

遊ぶオモチャは、積み木、ミニカー、電車、粘土、ぬいぐるみ、ブロックなどです。ひかくてきアナログで健康的なオモチャが多くて、電池で動くオモチャはありませんでした。タブレットなどは与えていなかったけれど、コンピューター教育の名のもとで、1人5分くらいずつパソコンでゲームをさせていました。(アルファベットを並べるとか、数字をあてるとか、教育的なゲーム)

だいたいの保護者は4時すぎからチラホラとお迎えにきます。

お迎えのピークは5時過ぎで、6時近くになると、20人クラスのうち1-3人くらいしか残っていません。仕事の関係もあるようで、お迎えが遅い親はいつも同じ顔ぶれです。

6時近くまで残る子どもがいないので、遅番の先生のほとんどは5時30分頃には帰っているようで、5時30分以降は複数のクラスを1人の先生がまとめて面倒を見る、ということが多かったです。

そんなわけで、アメリカの保育園の一日をご紹介しました。コンピューターを使わせていたり、ご飯がアメリカンだったりと、はじめはビックリすることもありました。とはいえ、それ以外はあまり日本と違わないな、という印象でした。概ね保育士の目は行き届いているし、子ども好きな先生が多かったので、良い保育園だったな、と思います。

ただ、他の保護者の話を聞くと、どこもこういった水準とは限らないらしいので、幸運にも良い保育園に行かれたようです。(それなりに高額でしたし…)


コメント

  1. やまさきゆか より:

    こんにちは。

    ナッシュビルでの子育てについてのブログを興味深く拝見しています。

    私は東京在住ですが、近々家族の都合もありナッシュビルに引っ越すことになりそうです。現在息子が保育園に通っており、現地でも保育園に通わせようと考えております。

    現地の情報を色々と集めようとしましたが、なかなか難しく、こちらのブログを隅々まで読ませていただいております。。。

    もし、差し支えなければ、お子が通われていた保育園をお教えいただくことは可能でしょうか?
    住まいの場所などにも影響しますが、ひとつの参考にできればとても嬉しく思います。
    あつかましいお願いをしてしまい、恐縮ですが、どうぞよろしくお願いいたします。

    • アメリカで生活する日本人 より:

      こんにちは

      ナッシュビル近郊に複数展開しているGardner Schoolに通っていました。
      Primroseという保育園(こちらも複数展開)も評判良さそうでした。
      (別途メール送りました)