アメリカの有料高速道路の通り方、フロリダターンパイク

フロリダターンパイク、現金の人向け

この記事では、アメリカには珍しい有料高速道路である「フロリダターンパイク」の料金の払い方をディズニーワールド(WDW)などの観光地に自動車旅行する方向けに、ご紹介します。

先日、アトランタ経由のドライブで、ディズニーワールドに行きました。アメリカの高速道路はほとんど無料ですが、ディズニーワールドのあるフロリダには有料高速道路があります。

無料の高速道路に慣れてしまうと、有料の高速道路(Toll Road)って結構精神的にハードルが高いです。特にフロリダターンパイクの支払いについてGoogleで検索すると「間違ってETC向けのレーンを通ってしまった。ETCないので後日請求がくるのでは、どうしましょう」という質問が出ていてあせります。また、現金でピッタリ支払えといわれて、手持ちがなかったらどうなるのかも心配です。

ついついカーナビの「有料高速道路を使わない(Avoid Toll)」オプションに頼りそうになるけれど、30分以上所要時間を短縮できるので、頑張って有料高速道路を通行してみました。

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フロリダターンパイクの通行料金は?

2016年6月時点で、アトランタ方面からディズニーワールドのあるオーランドに行く場合、フロリダターンパイクの通行料は3.75ドルです。I-75を降りてフロリダターンパイクを通ってI-4に降りる約30分のドライブで、下道を通ると1時間ほどかかってしまいます。

これ以外の経路の料金の調べ方は、フロリダターンパイクの料金計算サイトを使います。

http://www.floridasturnpike.com/TollCalcV3/

フロリダターンパイクの一覧

地図上で、自分のいきたいところを拡大し、どこのポイントから入って、どこから出るかを選択します。これは、地元の方が持っているSunPassというETC(自動精算機)の情報も載っていますが、旅行者は基本的にCash(現金)で支払いになるので、左側のメニューではCashを選びます。若干高くなるけれど、SunPassでも1割弱しか安くなりません。

フロリダターンパイクの料金計算

ちょっと字が細かいのだけど、どこの地点で乗るかを選択して、吹き出しで「Starting Point」に設定します。同様にして降りる場所を選んで「Endind Point」を選択します。

すると、自動で支払い総額を算出してくれます。

とはいえ支払い総額がわかったのは良いのだけど、いったいこれはどうやって、いつ支払うのでしょう?お釣りがなかったらどうなってしまうんでしょう。

フロリダターンパイクの通行料の支払い方法

フロリダターンパイクには、定期的に料金所が設置してあって、そこを通過する都度、料金を支払います。先ほど算出した支払い総額は、「複数の料金所を抜けて、トータルで支払う総額」です。

アトランタ方面(I-75)からオーランド(I-4)に行く場合は、ターンパイクに入ったときは何もありません。いつの間にか有料道路になっています。しばらく走ると料金ゲートがあって、そこで3ドル払います。そのあとしばらく走って、I-4に乗り換える出口にまた料金所があって、そこで75セント払います。この2回で総計3.75ドルというわけです。

料金ゲートには2種類あります。

・SunPassを持っている人用…いわゆるETCと同じ。サクッと通行すると、タグを認識して、別途清算する。(前払いか後払いか不明)

・持っていない人用…アナログな料金所で、係員にお金を渡して、必要ならお釣りをもらう。クレジットカード等は受け付けてくれない

フロリダターンパイク各種出口

持っていない人用は、お釣り不要なレーン(Exact Coins Cars Only)とお釣り必要なレーン(Change Provided)に分かれることもあるようです。当然SunPassを持っていない人は、軽い料金所渋滞にはまります。

料金ゲートが近づくと、”Toll Gate Ahead, Slow Down(料金所が先にあるから減速してね)”という案内が出てきます。

フロリダのSunPass案内看板

これは、このままいくと右側レーンはSun Passの人だけしか通れなくなるという案内。

I-75からオーランドまでに登場するゲートは比較的大規模で、Sun Pass向けが3ゲート以上、それ以外の人むけも3ゲート以上あります。観光地で不慣れな人が多いことを見越しているのか、お釣り不要な人向けの専用レーンはありませんでした。

フロリダターンパイク、お釣りを出してくれる料金ゲート

有人お釣り提供レーンが5つありました。

余談ですが、以前テキサス州ヒューストンで有料高速道路に乗った際は、通行料1.25セントを25セントコイン5枚だけで受け入れる、投げ銭専用レーンがありました。フロリダターンパイクの現金お釣り不要レーンもそういう仕組みかもしれません。

なお、75セントを支払う際に、財布のなかにあった小銭をかきあつめて、1セントなど含む合計20枚くらいで支払ったのですが(真似しないでください)、係員はほぼノーチェックで”Thank You”といって通してくれました。チェックは案外ザルなのかもしれません。

フロリダターンパイクの有人料金所

正面の電光掲示板に料金が書かれていると思いきや、お釣りが表示されるだけ。通行料は事前に小さく書いてあったり、口頭で言われたりする。

フロリダターンパイクの特徴

決して長い距離を走った訳ではないのだけど、比較的道路は綺麗だったように感じました。驚いたのは、日本の高速道路でいうところのサービスエリアが存在していたことです。普通アメリカの高速道路のサービスエリアは無人休憩所で、よくて自販機が設置してあるだけです。高速道路が無料で乗り降り自由なので、ガソリンや食料は途中の街で調達してね、というスタンスです。でもフロリダターンパイクは有料だからか、途中にサービスエリアが存在していて、ダンキンドーナツなどの大手レストランや、ガソリンスタンドが設置されていました。

なんだか日本を思い出す懐かしい光景でした。


コメント

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