Trader Joe’sで見かけた幻のブドウ?Muscadine Grapesとは

この記事では、アメリカの有名スーパーマーケット、Trader Joe’sで発見した、一風変わったブドウであるマスカダイン・グレープについてご紹介しています。

8月のある日、トレーダージョーズ(通称トレジョ)というスーパーマーケットに行きました。数あるスーパーの中でも、ブドウが安くて美味しいので、買おうとしたところ、変わったブドウをみかけました。Muscadine Grapes(マスカダイン・グレープ)という名前です。

アメリカに住んで3年ほど経つけれど、初めて認識したこの不思議なブドウについて、ご紹介してみましょう。

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とにかくデカイMuscadine Grape

まず、このMuscadine Grape、一言で言うと大きいです。日本の巨峰よりも粒が大きいです。さくらんぼ (アメリカンチェリー)より大きいです。大きすぎて、房ではなくて、チェリーのように1粒1粒切り離された状態で箱に入っていました。値段は1パック20オンス(500g)で4ドルくらいでした。

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普通のブドウと比べた様子。右側の6粒がMuscadine Grapes。左のブドウはアメリカでよく出回っているRed Seedless Grapesという種類で、どちらかというとこれも大粒の品種です。

味が不思議なMuscadine Grapes

恐る恐る食べてみたのだけど、なんとも形容しがたい味でした。普通のブドウに比べると、圧倒的に甘くありません。皮が分厚いのか、なんとなく苦くて酸っぱい感じがします。食感は結構硬くて、ブドウを食べているというよりも、未熟なネクタリンとかプラムを食べている気分になります。

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そして、種がとっても大きい。うっかり噛むと歯がかけるのではないか、という恐怖心から恐る恐る食べることになりました。

ただ、美味しくないかというとそんなことはありません。何粒も食べているうちに病みつきになってきます。未熟な果実が多かったようで、固い実が多かったのだけど、中には熟して柔らかくて甘いものもありました。よく熟した粒は、どことなく日本の巨峰を連想させる味でした。(とはいっても、巨峰の甘さ・美味しさには程遠い)

Muscadine Grapesの本来の使い道

これだけ大きな果実なのだから、ブドウと何か別の果物を掛け合わせたのだろうか、と思いつつ、食べた後にウィキペディア等で調べてみました。

https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%96%E3%83%89%E3%82%A6

びっくりしたことに、ブドウといいつつも、生物学的には我々が慣れ親しんだブドウたちとは微妙に違う種類らしいです。普通のブドウ(巨峰とかデラウェアとかマスカットとか)はブドウ科ブドウ属なんだけど、マスカダイン・グレープはブドウ科マスカダイン属なんだそうです。

こんなに巨大な図体にもかかわらず、ワインにされることもあるんだとか。もっとも、製造過程で砂糖を足すことがあるそうで、甘いワインになるようです。生食・ワイン・ゼリーやジュースに加工、といった使い方をするようです。

不思議なことに、このマスカダイン・グレープ、店頭に出ていたのはわずか2週間だけでした。それっきり見かけることがなくなりました。大きなパックに入っていたので、1週間楽しめたし、そこまで毎日食べるほどじゃないな、と思ったけれど、今シーズンは二度と買えないのかと思うと寂しくもあります。

というわけで、変わったブドウの仲間、マスカダイン・グレープ(Mascadine Grapes)をご紹介しました。店頭で見かけることがあったら、ぜひとも買ってみてください。

種からサプリが作られたりしているようです。