家その1:賃貸?購入?アメリカで住宅を購入した3つの判断基準

この記事では、我が家がアメリカで住宅を購入する前に行った判断基準についてご紹介します。賃貸を続けるか、住宅を購入するのか、双方のメリットデメリット、金銭面の違いなどをシミュレートしました。

我が家は2年間ほどアメリカのアパートに住んでいました。アメリカのアパートは日本のアパートよりも安くて広いので、何一つ不満なく暮らしていました。それでも家を購入したのは次の3つの理由です。

1)今の学区は評判が悪い?
2)投資、売ったら儲かる?
3)賃貸vs購入で計算、購入が得?

順番にご紹介しましょう。

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1) 今の学区は評判が悪い … 子どものために良い学区へ引っ越したい?

アメリカの公立学校は州や地域によってレベルの差が激しいようです。我が家には1年後に小学校進学という子どもがいて、どこの学校に通わせるべきか検討を始めていました。周りを見ると、同い年の友達はより良い教育を求めて、「良い公立校のある地域」に引っ越し始めています。通い始めて1-2年後には帰国してしまうとはいえ、あまり質の悪い公立校には通わせたくありませんでした。(ただし、これは引っ越しの動機であって、家を買う動機ではないですね)

2) 投資、売ったら儲かる…数年後に家が値上がりするチャンス?

我々の住んでいる地域は、数年後に大企業の本社移転が計画されています。移転に伴い、数千人規模で従業員とその家族が引っ越してくるため、住宅価格が他の都市に比べても明らかに上昇傾向にあるようです。つまり、いま家を買うと、数年後には値上がりする?「絶対」という言葉は無いことはわかっていても、値下がりする不安要素よりも、値上がりする要素の方が高そうです。投資という面で有利に思いました。

※アメリカでは新築物件は案外少なく、中古物件の取引が一般的です。中古でも状態が良いとインフレに伴って値上がりします。

3) 賃貸vs購入で計算、購入が得?…シミュレートの結果、賃貸は損かも

2)とも関連するのだけど、住んでいたアパートは多少古いにもかかわらず、年々賃料が値上がりしていました。アパートの賃料の値上がりと、購入して数年後に売却した場合の諸費用を比較した結果、ローン金利を差し置いてもあまり差がないことがわかりました。
引っ越しや購入・売却に伴う諸費用も考慮しつつ、売却の際に家の価格が5%程度上昇するという若干楽観的な想定で検討しました。

さらに、現在の学区から私立校に通わせた場合と、評判の良い学区で公立校(無料)に通わせた場合の学費も検討し、購入(引っ越し)しても損をしない、という判断をしました。

学区、投資、賃貸、以上3つの要素を踏まえ、いまあるアパートを離れ、家を買おうという結論になりました。サブプライム問題のときのように、住宅価格が下落したらこの前提は破綻しますが、それは考えないことにします…