フロリダディズニーワールドを楽しむ:ファストパス+の活用法

この記事では、2016年6月に訪問したフロリダ州のディズニーワールド(WDW)の楽しみ方ご紹介として、列に並ばずアトラクションを楽しめる「ファストパスプラス(FastPass+)」の活用法をご紹介します。

ディズニーランドといえば、アトラクションに乗るまでの長蛇の列が名物のようになっています。日本だけでなく、アメリカでも同様です。これを軽減させるために考えられたのが「ファストパス」です。数量限定の整理券を発行してもらって、列をショートカットできるという優れものです。

このファストパス、アメリカでは「ファストパスプラス(FastPass+…以降ファストパスと略します」として進化していました。基本的な使い方や活用法についてご紹介します。

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本場ディズニーのファストパスはものすごくハイテク

フロリダのディスニーワールドに、事前知識ほぼゼロで、2016年6月に訪問しました。平日だろうと荒天だろうと混んでいることに驚いたと同時に、ファストパスの仕組みにも驚かされました。

ファストパスというのは、アトラクションに乗るのに2時間並ぶような事態を軽減すべくx時xx分に来たら並ばずに乗れる」という整理券です。入場者平等に、1人3枚しか発行されず、制限枚数を発行したら「売り切れ」です。

日本ではアトラクションの入り口で当日発行していたような気がするけれど、アメリカではかなりハイテクなことになっていました。

  • チケット情報を登録すると、オンライン上で60日前から発行可能
  • スマホアプリを使うと、アプリ上で常時ファストパス発行可能
  • 紙の整理券はなくて、すべてチケット上に情報が入る

こんなところが驚きです。ピンと来ないと思うので、使い方をご説明しましょう。

ファストパスプラスの使い方の流れ

ファストパスは、チケットを購入すれば、訪問する日の60日前から発行可能です。我々は訪問前日にチケットを購入したので、このメリットは一切享受できませんでした。とはいえ、大抵の人がホテルや窓口で前日か当日にチケットを買うと思います。

チケットを購入したら、まずスマホにディズニーの”My Disney Experience”というアプリをダウンロードします。

アプリではパーク内のアトラクションの地図(なんと待ち時間表示付き)が閲覧できます。アプリから「ファストパス」という項目を選び、スマホのカメラ経由で自分の持っているチケットのバーコードを撮影します。これでチケットの持ち主がアプリの利用者と認識してくれます。

家族や友達がいる場合は、その人たちのチケットも撮影して「同行者」と認識させてしまいましょう。これで準備が完了です。

続いて、何月何日にどのパークを訪問するか、アプリで選びます。

すると、ファストパス発行対象のアトラクションやショーの一覧が出てきます。何時何分のファストパスが発行可能か、一覧で表示されます。

乗り物ならば1時間の枠があります。(例:10時10分〜11時10分、など)

ショーの場合は、ショーの始まる数十分前から、列をショートカットして入れるようになっています。(11時30分開始のショーに、11時00分〜11時20分の間に来ればすぐに席に案内される、など)

1つ選んだら、次のファストパス、その次のファストパスを選ぶことができます。全部で1日あたり3つのファストパスを発行できます。途中でキャンセル・変更は自由で、パスを実際に使うまではいくらでも変更可能です。

気をつけなくてはいけないのが、同じアトラクションのファストパスは発行できないことと、時間が被ってはいけないという点です。

たとえば、「スプラッシュマウンテンが大好きだから、ファストパス3回使って10分おきに乗りたい」ということはできません。

・1つのアトラクションのファストパスは1人1日1回まです。

・1つのファストパスを発行したら、そのファストパスの有効時間に他のファストパスは発行できません。(10時10分〜11時10分のファストパスを持っていたら、その時間とかぶるファストパスは作れない。10時10分〜11時10分、12時〜1時、1時〜2時、など時間をちらさないといけない)

なお、日本からの旅行者など、パーク内でスマホが圏外(国外)で使えない、そんな人もいるでしょう。そういう人のためにも救済措置が用意されています。

まず、パーク内は原則ディズニーの無料Wi-Fiが利用可能です。電話がつかえなくても、Wi-Fiさえつながればアプリのダウンロードやファストパスの予約ができます。

また、そもそもスマホを持っていない人のために、ファストパス発行用の機械がところどころに設置してあります。

ファストパスプラスの発券機

こちらにチケットをかざして、スクリーン上で空いているファストパスを発行すれば、手続き完了です。

ファストパスの使い方

一旦アプリでチケットを登録してファストパスを発行したら、ファストパスの情報はあなたのチケットに記録されています。ファストパス専用入り口にいって、チケットをかざしてください。ファストパスがあることを認識して、係員が通してくれます。

早く着きすぎると「まだ有効でない」と止められます。ここでチケットをかざした瞬間、そのファストパスを使ったとみなされます。キャンセルや変更はできません。

ファストパス予約の実態

我が家は訪問前日にチケットを買ったので、ファストパスをじっくり考える時間はあまりありませんでした。

前日の段階でファストパスを取るのはなかなか厳しいです。人気アトラクションはほぼ発行上限で、予約できないか、予約できるのが夜中だけ、という状況でした。

人気アトラクション(マジックキングダムの新しいライドのSeven Dwarf’s Mining Train)などは入手困難です。また、アトラクションの少ないEPCOTとHollywood Studiosの数少ない絶叫マシン(Test TrackやTower of Terrorはほぼ全員が希望することもあり、入手困難でした。

と、いうわけで結局ギリギリにチケットを買うと「制度があっても使えない」状態に陥ります。早い段階でチケットを買えた方は、とにかく早めにファストパスをとってしまいましょう。

アクシデント発生時のファストパスの対応

このファストパス、よくできた仕組みだけど完璧ではありません。我が家は1日に2度のトラブルに見舞われました。

1回目は、ファストパスの指定時間になってアトラクション(アニマルキングダムのDinosorという絶叫マシン)に入場しました。入場ゲートでチケットをかざし、ファストパスの列に並びました。しかし、待たされること30分、列が全く進みません。そしてアナウンスがあり、マシンにトラブルが発生したため、一時アトラクションを閉める、とのこと。

出口で紙のファストパスを渡され「今日限り、どのアトラクションでもファストパスとして使えます」という説明をうけました。

乗りたかったアトラクションのDinasorには乗れなかったものの、おかげでファストパスが入手できなかった別の人気アトラクション(Kali River Splash)に乗ることができて、ラッキーでした。

2回目は、同じくアニマルキングダムの名物アトラクション「エベレスト」で発生しました。ファストパスの指定時間近くになったら、突如集中豪雨が襲ってきました。幸い20分ほどで止んだので、ファストパス入口に向かうと、なんとマシンが動いていません。悪天候のため運転見合わせなのだとか。

ファストパスの時間になっても使えません。入口の係員も「悪天候なので乗れません」という説明をするだけで、紙のファストパスを配るそぶりはありません。

あとになってアプリを確認したところ、「4時20分〜5時20分のエベレスト」となっていたファストパスが、「4時40分以降どんな場所でも利用可能(Multiple Experiences)」という万能ファストパスに書き換えられていました。残念ながら当日限りそのパークのみで有効で、早めに帰宅した我が家は使えませんでした。

フロリダディズニーファストパスプラス

そんなわけで、トラブル発生時も、アナログな対応(紙のファストパス)と、デジタルな対応(アプリのファストパス書き換え)ができているようです。