お手軽に観戦できる、MTSU(ミドルテネシー州立大学)バスケットボール観戦

この記事では、テネシー州ナッシュビル近郊にあるMTSU(ミドルテネシー州立大学)の大学バスケットボールの試合を見に行くためのガイドをご紹介しています。プロバスケットボール(NBA)のチームが無いナッシュビルでは、大学バスケットボールも立派な娯楽です。

テネシー州ナッシュビルには、NFL(テネシータイタンズ)とNHL(ナッシュビルプレデターズ)の本拠地があります。でも、4大プロスポーツの野球・バスケットボールのプロチームはありません。とはいえ、スポーツ大国アメリカでは、大学スポーツがプロ並みかそれ以上に盛り上がります。

この記事では、ナッシュビル近郊にある中部テネシー州立大学(Middle Tennessee State University、通称MTSU)のバスケットボールチームの試合観戦についてご紹介しましょう。

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ナッシュビル近郊の有名地方大学MTSU

ナッシュビルから南に30分ほど車で移動したところにあるマルフリーズボロ(Marfreesboro)に、ナッシュビル地域最大級の公立大学、中部テネシー州立大学(Middle Tennessee State University、通称MTSU)があります。子どもがいる日本人家族の中では「日本人補習校があるところ」として知られているでしょう。

テネシー州で一番賢いテネシー大学(University of Tennessee)に次いで人気の高い公立校です。ナッシュビルに職場がある会社だと、どの部署にも何人か卒業生がいる、いわゆる地元の名門です。

めちゃくちゃスポーツが強いわけではないけれど、バスケ、野球、アメフトで、コンスタントにプロ入りする選手が出る程度には部活に力を入れています。スポーツチーム名はどの種目も一律”MTSU Blue Raiders (ブルーレイダース)”です。日本語では「青の侵略者」、厨二風に言えば「碧の侵蝕」です。

今回ご紹介するMTSUのバスケットボールチームは、2015-16年シーズンでは、全米最終トーナメントに進出し、強豪ミシガン州立大を破るという大波乱を引き起こし、全米トップ32まで食い込む大健闘を見せています。

MTSUのバスケットボールチームの概要

大学バスケットボールは、男子の場合は毎年11月に開幕し、3月上旬までだいたい30試合のレギュラーシーズンを戦い抜きます。3月に地域(Conference)内の優勝決定トーナメントを行い、それを勝ち抜くと、場合によってはMarch Madnessと呼ばれる全米最強決定トーナメントに残ります。MTSUはC-USA (Conference-USA)と呼ばれる地域に2013年以来所属していて、2016年の男子Conference優勝を果たしています。

女子の場合も最後のトーナメントが若干小規模な以外はほぼ同じです。

男子も女子も、レギュラーシーズンは通常半数の試合をホーム会場で行います。ホーム会場は中部テネシー州立大キャンパス内にあるマーフィーセンター(Murphy Centor)で、1.1万人収容できる大会場です。

MTSUのバスケットボールのチケットを買おう

大学スポーツですが、観戦には普通にチケットが必要です。卒業生とか、単なる地元のファンは、年間チケットを買っている人も多いでしょう。対戦相手が人気チームだったりするとチケット入手困難になるかもしれません。

中部テネシー州立大(MTSU)のスポーツチームの公式サイトなどで試合スケジュールを確認したら、チケットは、Ticketmasterを使って購入できます。

https://oss.ticketmaster.com/aps/mtsu/EN/buy/browse

TicketMasterとあるけれど、MTSUのチケットのみ販売するサイトなので、別途MTSU用のアカウントを作成する必要があります。

私が観戦した2017年1月の男子の試合(対ルイジアナ工科大)は、1人13ドルでした。大人子ども区別がなくて、ウェブチケットにありがちな税金やら手数料は一切不要で、2枚で26ドルでした。女子の試合も1人13ドルのようです。

チケット支払いをすませると、eメールでチケットが送られてくるので、それを印刷して、当日持参します。

当日窓口でも同じくらいの値段でチケットが買えるはずだけど、観戦したときに当日券売り場を見つけられませんでした。

MTSUバスケットボール、当日の駐車場

アメリカのイベントに参加するときは、「駐車場は何処にあって幾らなのか」がとても大事です。大人気のアメフトの試合の場合は、観客数が3万人を超えるため、街じゅうが大渋滞になったり、駐車場から1kmくらい歩いたり、駐車料金が20ドル以上したりと、大変です。

バスケットボールの場合は多くても観客1万人なので、徒歩5分以内の場所にある無料駐車場を利用できます。

中部テネシー州立大学の駐車場

大学の公開している地図をもとにしています。

2017年2月時点で、周辺で工事をしているので、2017年シーズンには変わっている可能性がありますが、☆印(MC…Murphy Center)の右上(北東)、Greenland Drive沿いに大きな駐車場があります。また、Middle Tennessee Blvdをはさんだ向かいにも小さな駐車場があります。どちらも無料です。

この2つが満車の場合は、キャンパス内に駐車しましょう。私は、会場の南側、日本人補習校があるPeck Hallという建物の周りの駐車場を使いました。

時間限定の駐車場や、ハンディキャップ専用駐車場、職員専用の駐車場などもあるので、そういうところには停めないよう、周りの標識をよくみてください。大学構内はパトロールが巡回しているので、違反すると罰金を取られる可能性もあります。

アメリカ人はギリギリ行動の人が多いので、試合開始30分前に着けば、おそらくこの3箇所の何処かに空いているスポットがあるはずです。また、初めて観戦する場合、日が暮れると駐車場はすごい探しづらいので、なるべく日没前に車を停めてしまいましょう。

MTSUの大学バスケ、当日の観戦の仕方

厳重なフットボール観戦と違って、大学バスケの場合、入り口でセキュリティチェック・荷物チェックなどは無いようです。(チケットのチェックもかなり怪しい)

MTSUの応援の服装

大学スポーツの場合、対戦相手が近郊の学校でもない限り、9割以上の観客はホームチームを応援しています。青い色の服を着ていくと、客席に馴染みます。

会場内の売店で、Tシャツやらグッズも販売しているはずです。

MTSUの応援団・チアリーダー

応援団は、バンドとチアリーダーがいます。MTSUのチアリーダーは2チームあるようで、ボンボン持って踊るチアリーダーと、ボンボン持って踊りつつも、組体操とかバク転をするチアリーダーに分かれていました。コスチュームも微妙に色違いでした。

青黒の衣装が踊るだけのチアリーダー(ダンサー。NFLとかと同じ)で、白青の衣装が飛んだり跳ねたりするチアリーダー(体操選手的なスキル)

ちなみに男性もいます。バク転したり、女のチアリーダーを両手の上に乗せて持ち上げたりするので、バネのあるマッチョ。

ゴール裏に陣取るバンド。青と白のボーダーで、全員小太りだった。

MTSUのバスケの応援方法

MTSUは卒業生も多いので、熱心に応援しているファンがたくさんいて、好プレーには全員立ち上がって拍手したりします。とはいえ、マイペースに見ていて全く問題ありません。

また、チアリーダー達は、いろいろなタイミングで、両腕を使ってアルファベットでM.T.S.U.を表現する、という応援を観客巻き込んでやってきます。

終盤になると、旗を持ってコート内を一周します。Blue Raidersとかいてあるはず。

MTSUのマスコット

MTSU Blue RaidersのマスコットキャラはLightning(ライトニング)という白い馬のキャラです。子ども向けのサービスなのか、客席を随時練り歩いていて、子どもがいると、ちょっかいを出したり、一緒に写真を撮ってくれたりします。

中身はチア部の男子生徒とかなんでしょうかね。

MTSUの試合のハーフタイムショー

大学バスケの男子は、プロと違って前後半合計40分です。前半20分が終わると、20分のハーフタイムに入ります。ハーフタイムショーが開催されます。毎回違った催し物をやるようですが、ここはチアリーダーのショータイムではないようです。

私が観戦にいったときは、地元の子ども向け(5歳から15歳くらい?)のダンススクールの生徒たち30人くらいが10分ほどのダンスを披露してくれました。

太っちょの先生が軽やかにお手本を踊っていました。他の試合でもダンススクールの発表で、太っちょの先生が軽やかに踊っていたので、これは「ハーフタイムあるある」かもしれません。

ハーフタイム以外にも、タイムアウトなどで試合が2-3分中断されている時間を利用して、ゲストによる3ポイントシュートコンテストとか、地元銀行主催の1ドル札つかみ取り大会とか、寄付をつのる呼びかけとか、ちょっとしたイベントが挟み込まれています。チアリーダーたちもハーフタイム以外の隙間時間を使って、組体操や30秒くらいの踊りを披露したりしていました。

MTSUの試合観戦中の飲食について

持ち物検査はされませんでしたが、おそらく持ち込みは禁止のはずです。

会場内に売店があって、ソーダ類や、ペットボトルの水などの飲み物と、ポップコーンやホットドッグやピザ、チョコレートなどの軽食・スナックが販売されていました。値段はチェックしそびれましたが、10ドルもあればお腹も喉も満足するくらいの良心的な値段だった気がします。

まとめ:MTSUのバスケット観戦は楽しい

以上、私が観戦したときの体験をもとに、MTSU Blue Raidersの男子バスケットボールの観戦についてご紹介しました。

大学生のアマチュアスポーツだけど、卒業生を中心に熱心なファンが集まって応援は盛り上がるし、学生達もスポーツ推薦で選ばれた少数精鋭のメンバーが高額な奨学金をもらって練習に明け暮れているので、セミプロみたいなもので、試合のクオリティは素人目ながらとっても高いです。2016年シーズンはそろそろ終了してしまいますが、この記事をきっかけに、2017年シーズン以降、補習校の帰りに観戦してみてはいかがでしょうか?